Positive Livingキャンペーン世界エイズ孤児デー国内の活動

「定年退職後、NPOの世界へ」/世界エイズ孤児デーキャンペーン特別企画「私のPositive Living」 vol.29

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4月16日~5月31日の期間、プラスのボランティア、サポーター、協力者など活動を応援する人たちが毎日ブログを更新!
テーマは「私の Positive Living」。それぞれの生き方や想いを通して、前向きなエネルギーをお届けします。
全国どこからでも、「今日はどんな記事に出会えるかな?」とアドベントカレンダーのようにお楽しみいただける企画です。
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こんにちは! エイズ孤児支援NGOプラスのボランティアの松永です。団体内では、「Matt(まっと)」と呼ばれています。どうぞよろしくお願いします。

私は、今から約3年前に海上自衛隊を定年退職するにあたって、残りの人生をどう生きていくか真剣に考えた時期がありました。ただ生きていくためだけに働きたくはない、この先自分は何をやりたいのか、何のために生きるのかと自問したときに、心に浮かんだことがありました。

長年にわたって活動していた児童養護施設でのボランティアです。(児童養護施設とは、何らかの事情で親と一緒に生活することができない子供たちのための施設です。)施設内の草刈り、建物のペンキ塗り、バーベキューやクリスマスイベントでの子供たちとの触れ合いは楽しいものではありましたが、活動を続けていくうちに心に引っ掛かりを感じ始めていました。

長く活動を続けていると、心を許してくれる子供ができて、施設を訪れるたびに親しくしていましたが、いつも帰り際に

「今度はいつ来るの?」

「また遊ぼうね!」

と寂しげなまなざしで投げかけてくる言葉に、心を痛めていました。しかし、必ずしもその期待に応えられるわけではなく、その子が会いたいと思う時に会えるわけでもありません。そのことがその子の期待を裏切る事であり、心を傷つけているのではないか、中途半端な活動なら最初からやらなかった方が傷つけなくて済んだのではないかと言う思いに苛まれたのです。

ちょうどその時期に私生活でも離婚という人生の大きな転機を経験し、自分自身もつらい思いはしましたが、子供にはもっとつらい思いをさせたと言う気持ちが、施設の子供たちの気持ちにも敏感になっていたのだと思います。そうしたことを思い出した時、自分の中では継続的な子供たちの支援に携わりたいという気持ちが固まっていきました。

社会貢献をしたいと言うよりは、継続的に子供たちのそばにいて、笑顔がみたいという気持ちでNPOでの就職を志し、第3期NPOスタッフ養成研修の受講を始めました。その研修プログラムの一つとして経験したのが、エイズ孤児支援NGOプラスでのインターンでした。

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プラスでのインターンでは、セミナーやイベントの運営やデータ管理等について学ばせてもらったことも大きな収穫でしたが、一番心に響いたことはスタッフの皆さんがアフリカのエイズ孤児たちが笑顔で暮らせる社会を作るために、情熱的に活動に携わっている姿でした。

そして、自分たちが信じた道を迷うことなく貫き、どんな大変なときもPositiveに活動している姿でした。そんなスタッフの皆さんの姿が、NPOで働く今の私につながっていると言っても過言ではありません。

私が選んだ道は、児童養護施設の子供たちの支援活動であり、対象は異なるかもしれませんが、子供たちが笑顔で暮らせる社会を作るために活動を続けていく気持ちに変わりはありません。私も、自分が選んだ道を信じて、Positiveに支援活動を続けていきたいと思っています。

※ 現在、私が携わっている幣団体の活動についてはこちらをご覧ください。

http://www.b4s.jp/activity/

児童養護施設の子供たちは、アフリカのエイズ孤児のように親がいないわけではありませんが、親がいても親に頼ることができず、自分自身で生きていくことを強いられた子供たちです。いろんな環境で育ち、自己肯定感を持たない子もいます。

そんな彼らの社会への旅立ちは決して、易しいものではないかもしれません。それでも、自分を否定することなく、前向きに生きていくことで幸せをつかむことはできると信じています。だからこそ、彼らが語る愚痴や怒りを傾聴し、共感しつつも、「Positive Living」の精神を子供たちにも伝えていきたいと思っています。そして同時に、いつでも近くで見守っているよという安心感も伝えていければいいなと思っています。

これからも微力ではありますが、自分の団体での活動だけではなく、プラスでのボランティア活動にも力を注いでいきたいと思っています。

すべては、児童養護施設の子どもたち、アフリカのエイズ孤児、そして世界中の子供たちの最高の笑顔を見るために!!

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▼著者プロフィール
松永 正利(まつなが まさとし)
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認定NPO法人 ブリッジフォースマイル 横浜市事業担当

http://www.b4s.jp/

1973年4月 少年自衛官として海上自衛隊に入隊
2011年8月 海上自衛隊を定年退職

自衛隊在職中、スペシャルオリンピックや児童養護施設でのボランティア等多くの活動に参加し、社会貢献活動、中でも子供に対する支援活動に関心を持つ。定年退職後NPO団体での就職を目指し受講した、NPOスタッフ養成研修中にエイズ孤児支援NGOプラスでのインターンを経験。同団体の活動理念及びスタッフの情熱に共感し、イベントスタッフ等のボランティア活動を継続中。

2013年4月から、認定NPOブリッジフォースマイルに勤務、横浜を拠点とし、児童養護施設等に入所中及び退所した児童の自立支援活動に携わる。

 

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