お知らせ

【PLAS】2020年の3大トピックス

特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS代表の門田です。
いつもPLASに温かい応援・ご支援をいただき、ありがとうございます。

2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、これまで行ってきた支援活動が実施できない状態からの緊急支援の開始など、激動の中で走り続けた一年でした。
そんな中、多くの方々のご支援・ご協力に支えて頂いたことに、改めて感謝申し上げます。

本日は、2020年のPLASの3大トピックスを振り返りながら、2021年度にPLASの目指す姿について、お伝えしていきたいと思います。

1.はじめての緊急支援を開始

緊急支援

今年、世界中に大きな影響を及ぼした新型コロナウィルス感染症。
PLASの事業地であるウガンダ・ケニアでも感染は拡大を見せました。

ロックダウンによる移動制限などで、経済活動が悪化し、その日暮らしの住民の現金収入は格段に落ちてしまい、物流が減ったことにより、食糧の価格が高騰しました。未曽有の状況が起こる中、PLASでは、共に活動しているパートナー団体スタッフから「このままでは、自分たちのような貧しい人から亡くなっていく」という悲痛なSOSを受けて、はじめての緊急支援を開始しました。

経験のない緊急支援。更には、開始段階では緊急支援用の資金のめども立っていないという不安な状況の中でしたが、一刻も早く困窮する現地に支援を届けたいと急ぎ支援を開始しました。

パートナー団体の積極的で迅速な対応もあり、生活が困窮するHIV陽性のひとり親家庭など脆弱な住民へ、食糧と石鹸を配布などの支援を届け、また、4月から実施したクラウドファンデイングや助成金、チャリティオークションなどで、必要なご支援も無事集めることができました。

現在も新型コロナウイルスの感染拡大の影響は依然として続いており、現地の人たちが置かれている状況を思うと本当につらいのですが、未曽有の事態でも迅速に行動し、必要な支援を必要な人に遅延なく届けられたのは、収穫であったと感じています。

 

2.新しいビジョン・ミッションを策定

ビジョンミッション

設立から15年の間の社会環境の変化や現場からの声に向き合う中で、2020年5月、私たちは新しいビジョン、ミッションを策定しました。

設立の2005年以来、エイズによって影響を受ける子どもたちが、未来を切り拓いてゆける社会の実現を目指し活動をつづけてきました。
この15年でHIV/エイズを巡る状況には改善がみられ、現場ではエイズ孤児だけではなく、HIV陽性のシングルマザー家庭や貧困家庭などが支援を必要としており、わたしたちは都度、臨機応変に支援を届けてきました。そんな私たちの姿勢が反映されたビジョンとなっています。

「取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会」を目指し、新たなビジョンの下、一丸となって邁進していきます。

3.オンラインコミュニケーションの強化

サポーターグループ

新型コロナウイルスの感染拡大により、2月以降、対面でのイベント実施が中止となり、これまでの支援者の皆さまとのコミュニケーション、PLASに興味を持って下さる方とのタッチポイントを見直さざるをえない状態に。
これまで対面で実施していたイベントは、全面的にオンラインでの開催に切り替えました。

結果、実施の手間が削減されて従来より多く実施することができるようになった他、遠方にお住まいの方や、開催時間帯がご都合の悪い方にも広くご参加いただけるようになりました。

また、公式ぺージでは発信しづらいちょっとした情報発信や双方向コミュニケーションのための、クローズドのFacebookコミュニティを作り、コミュニケーションを楽しんでいます。

もちろん良い点ばかりではなく、オンラインでは不足してしまう双方向のコミュニケーションなど、まだまだ改善していきたいポイントがあるため、今年度に重点的に取り組んでいく予定です。

 

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激動の2020年でしたが、PLASが多くの方に支えて頂いていることをあらためて感じ、そして、多くの可能性に気づくことのできた一年でもありました。
2021年は、この可能性を活かし、広げていきたいと思います。

現地においては、現在のパートナー団体スタッフの能力強化に加え、新規パートナーの選定や、これまで行ってきた支援を他地域で展開していけるよう準備を進めることで、より現地のリーダーシップを高めつつ、更に多くの方に支援を届けられるよう活動していきます。

国内においては、新たに設定したビジョンの下、PLASのブランドの軸を見据えて内外に発信を続ける他、今後も続くと思われる新型コロナウイルスの影響を鑑み、オンラインでの支援者の拡大とコミュニケーション強化に力を入れてまいります。

また、組織としては、状況が変動する中でもめげない、しなやかで強い組織を目指し、内外のコミュニケーションを大事に進めてまいります。

皆さまと共に、現地に寄り添いながら支援を届けていきますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。

特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
門田瑠衣子

[メール] info@plas-aids.org
[所在地] 東京都渋谷区広尾5-23-5 長谷部第一ビル402号室
[メール] info@plas-aids.org