PLASの現地活動ケニアプロジェクト-HOPE現地レポート

新しい絵本を手に、絵本の読み聞かせをスタート!

いつも温かい応援をいただき、ありがとうございます。

広報・コミュニケーション担当の石田です。

PLASは2022年3月から、HIV陽性のシングルマザーを中心とした貧困家庭が養鶏により生計を向上を目指すHOPE事業を実施しています。

HOPE事業では、事業に参加している子どもたちが、幼い子どもたちに絵本の読み聞かせをすることで、地域で活躍できる場を作り、子どもの自己効力感を育んでいこうという取り組みをしています。

今回のレポートでは、11月10日に行われたビアジェンコスタッフから、絵本の読み聞かせについて学ぶ子どもたちの様子をご紹介します。

子どもたちの課題を再認識する

この日は10人の子どもたちが活動に参加しました。

最初は2つのチームに分かれて、1つのチームは「絵本を読むことのメリット」を、もう1つのチームは「絵本を読まないことのデメリット」について話し合います。

子どもたちが考えたアイデア

メリットには「新しい言葉を学ぶことができる、自尊心を高めることができる」などの意見が出ました。
一方でデメリットには「お行儀が悪くなるかもしれない、失敗するかもしれない」などがありました。
その中で「学校を中退すること、早すぎる妊娠をすること」というアイデアを見た時は自分の目を疑いました。

始めは絵本を読まないことで起こりうるデメリットとしては、考えすぎではないかと思いました。しかし改めて考えると、この地域で暮らす子どもたちにとって、この2つの問題は私が想像している以上に、身近な課題であるのだと考えさせられました。

初めて絵本を読む

この活動に参加した子どもたちは、初めての読み聞かせです。
最初はビアジェンコスタッフのパンボが絵本の読み方のお手本を見せます。

パンボは、読む前に絵本が子どもたちに見えているのか確認したり、キャラクターごとに声のトーンを変えたり、抑揚をつけたりと子どもたちに読み聞かせのポイントを1つ1つ伝えていきます。

ポンボの読み聞かせによって、絵本の世界に入り込んでいる子どもたち

子どもたちは2人ペアになり、初めての読み聞かせに挑戦していきます。

最初は絵本に書かれている文字を負うことに精一杯になってしまい、全員に絵本を見せることができなかったり、声が小さくて聞こえなかったりと、どのペアもなかなか上手くいきません。

パンボがフィードバックを伝えている様子

パンボは、全てのペアが終わるとフィードバックをしていきます。
子どもたちの中には、その様子を真似してみる子やパンボのフィードバックをメモする子がいました。

時間の経過と共に子どもたちのモチベーションが、上がっていくのを感じられる活動となりました。

新しい絵本を手に

この日は、子どもたちにCHIMNEY TOWNさんから寄贈いただいた「えんとつ町のプぺル」を配布しました。

CHIMNEY TOWNさんからご寄贈いただいた「えんとつ町のプぺル」を配布する様子

絵本を受け取った子どもたちに絵本の感想を聞いてみると、「デザインが美しい!気にいったよ。」
「絵本に書いてある文字は日本語?中国語?どっちかな。私も日本語の勉強をしてみたいな。」
と話してくれました。

日本に興味を持ってくれる子が増えることは、とても嬉しいことですね。

子どもたちは、学んだことを活かして、いま読み聞かせを開始しています。
読み聞かせを通して、自信をつけた子どもたちに会うのが楽しみです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

2024年1月15日まで「冬のご寄付〜学ぶよろこびをすべての子どもたちに〜」を実施しています。

学ぶよろこびをすべてのアフリカの子どもたちに届けるため、ご支援いただけないでしょうか。

2024年はさらに45名の子どもたちに支援を届けるため、ご協力ください。