PLASの現地活動現地レポート

ウガンダレポート|ヘアドレッシングのエキスパートに!

PLASが手掛けるプロジェクトの1つであるBRIGHT(HIV陽性ユースための技術訓練事業)。

この事業は、HIV/エイズの影響が大きい地域に暮らすHIV陽性の若者が、自ら未来を切り拓くために必要なスキルを獲得することを目的としています。

ビジネススキルや各種技術スキルの獲得を支援するだけではなく、自己効力感や将来への期待感の向上を目指してプロジェクトを進めてきました。最終的にはプロジェクト参加者がスモールビジネスを立ち上げ、自立できるまで伴走支援を行います。

今回はBRIGHT事業の研修についてご紹介したと思います。

 

 

 

客と美容師役に分かれて手際よく研修を受ける

2019年4月から2年半に渡ってヘアドレッシング、お菓子作り、ノートづくり、農業、ネイルと様々な技術の訓練を受けてきたユースたち。先日はその最終日で、ヘアドレッシングの訓練でした。

それぞれお客さん役と美容師役に分かれて研修がスタートします。ブレイズ(付け髪で編んだ細かい三つ編み)を新しくつけるため、まず今つけているブレイズをみんなでほどいていくチーム、細かくカールしている髪をストレートにしてからヘアスタイリングするべく髪にストレート剤を塗布するチーム、「おまかせで!私の頭使っていいわよ。」とやってきてくれた近所のお母さんの髪をスタイリングするべくまずシャンプーに行くチームなど、それぞれが考えて動きます。同じ地域で実施しているCAFE事業のプロジェクトコーディネーター、エバリンもこの日はお客さん役で参加しました。

(シャンプーするユースと頭を貸しに来てくれた近所のお母さん)

 

(ストレート剤を塗布、シャンプー後スタイリングされた髪

今度は美容師役に)

 

長期にわたって研修を受けてきただけあり、みんなきちんとした技術を身につけています。同席したスタッフの藤原にも「ここはこのくらいの量の付け髪を取って、こうひねって、こう」と細かくユースがおしえてくれました。人にものを教えるのは自分自身が良く理解していないとできないことです。

(ユースのジョアンに教えてもらいながらブレイズを手伝う藤原)

 

 

ヘアドレッシングのエキスパートに

この日が最後の研修であることについて、ユースに尋ねてみました。

すると「Now I feel like I am an Expert. (今ではエキスパートになれたように思う)」とか「研修を始めた当初は何もできなかったし知らなかった、でも今では(例えばヘアドレッシングなら)ブレイズも作れるし、シャンプーもスタイリングもできるし、コーンロウ(複雑な編み込み)もできる。」と、照れたような笑顔で語ってくれました。

「何回くらい研修を受けたんだろう?」という問いには、「わからない。数えるのは得意じゃない。」と苦笑しながら、「でもすごく長い時間研修した。」と自信をもって答えていました。

 

「エキスパートになったように思う」と言うだけあり、およそ4時間かけて施した髪型は素敵な出来栄え!(コーミング、シャンプー、ドライヤー、コーンロウ、ブレイズ付けで、平均このくらいの時間がかかります。)

 

「すごくきれいにできたね!」と施術を受けたエバリンもご満悦でした。

 

(完成したCAFE事業コーディネーター・エバリンの髪型)

研修はこの日をもって終了したため、残るはコストシェアリングを終えることと修了式。コストシェアリングを終えたユースのみが修了式に参加することができます。およそ一か月後の修了式に何人参加することができるのか、今しばらくどきどきの毎日が続きます。

 

  ☆PLASでは、現在ウガンダのシングルマザーによるカフェ事業の支援を目的としたクラウドファンディングを実施しています。是非、ご支援・応援のほどよろしくお願い致します。

 

https://camp-fire.jp/projects/view/457822