PLASの現地活動ウガンダプロジェクト-BRIGHTプロジェクト-新型コロナウイルス緊急支援現地レポート

手に職をつけ、自立できるように~BRIGHT事業の1年~後編

前回に引き続き、PLASが手掛けるプロジェクトの1つであるBRIGHT事業(HIV陽性ユースための技術訓練事業)が、コロナ禍でこの1年間、どのようにすすめられてきたかをご紹介したいと思います。

>>「手に職をつけ、自立できるように~BRIGHT事業の1年~前編」はこちら

コロナ禍でも安心して活動できるように

BRIGHT事業を進めるうえで、安全に事業が行えるように現地パートナーNGOの事務所の衛生環境についても配慮しました。スタッフや研修のために事務所を訪れた若者が、手洗いできるように、水タンク、石鹸、除菌ジェルを設置しました。

また、体温計を購入し、スタッフが毎日体温を確認し、訪問者の検温も実施するよう徹底しました。現在ウガンダはマスク着用が義務化されているため、スタッフにマスクの配布を行いました。

HIV陽性の若者に向けて、新型コロナウィルス感染症予防についての研修も行いました。加えて各グループが感染予防しながら、ビジネスが行えるよう、店頭に水タンクと石鹸の設置を行いました。また、若者にもマスクを配布しました。

 

追加で行ったこの新型コロナウィルス感染症予防活動により、若者が安心してビジネスを再開することができました。

また、手洗い場が店舗に設置されていることや若者がマスクを着用していることから、競合店より感染症対策ができているという点で、顧客に店舗を選んでもらえるようになりました!

若者の美容院が営業できない時期も・・・

新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、ウガンダ政府が2020年3月にロックダウンや夜間外出禁止令を発動させたことで本プロジェクトは大きな影響を受けました。

ヘアードレッシングのような美容院ビジネスは4か月程度営業することができませんでした。収入が得られず一時苦しい状態に陥りましたが、感染拡大が落着き、ウガンダ政府が規制緩和を行ったことで2020年9月以降にはヘアードレッシングを中心としたビジネスを再開することができました。

「子どものごはんを買うことができました」

「私は小学校を卒業しましたが、その後仕事がなく、親の農業を手伝っていました。子どもが2人いて、日雇いの仕事をしながら、生活しました。

 

今回PLASの支援をもらい、ヘアードレッシングやスナック作りの研修に参加しました。ずっとやりたかった美容院を始める支援をしてくれました。ビジネスをするのは初めてでしたが、ヒーレコーズ(本事業の現地パートナー団体)のスタッフが毎月アドバイスに来てくれるので、相談に乗ってもらっています。

 

HIV陽性であることで、“私には何もできない”と思っていた時期もありましたが、今では自分でお金を稼いで、子どものごはんを買うことができました。私にこのような機会をくれて感謝しています。」

PLASはこれからもウガンダ、ケニアに支援を届けてまいります。応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。

 

☆PLASでは、マンスリーサポーターとして継続して活動を応援してくださる方を求めています。関心のある方は、ぜひマンスリーサポーターのページをご覧ください。

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