お知らせご寄付・ご支援について

東京新聞をご覧くださったみなさまへ

1月3日の東京新聞をご覧いただき、ありがとうございます。特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS代表の門田です。

取材をご覧くださったみなさんからたくさんの反響をいただき、本当にありがとうございます。私自身にとっても、取材いただいたことでこの16年間を振り返ることができ、とても良い機会をいただきました。

ありがたいことに、「どんな支援が必要ですか?」「私にできることは何ですか?」といったお声をいただいています。

現在私たちは、アフリカのケニアとウガンダで新型コロナウイルス感染症の影響を受けたHIV陽性のシングルマザーや貧困家庭の緊急支援を行っています。よろしければ、こちらの緊急支援にぜひご支援、お力添えいただけますと幸いです。

 

特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
代表理事 門田瑠衣子

緊急支援にご協力ください!

ケニア、ウガンダでも危機的状況をもたらしている新型コロナウィルス。
HIV陽性のシングルマザーと子ども達など貧困下で暮らす人々は、より困難な状況に置かれています。
社会に取り残される人々へ、簡易手洗い場などの感染予防や食糧などの緊急支援を届けます。

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プロジェクトの概要

世界で猛威を振るっている新型コロナウィルスは、アフリカでも危機的な状況を招いています。
わたしたちPLASが活動するケニア、ウガンダでも感染者が確認され、アフリカでの新型コロナウイルスの感染者数は1万人を超えており 、これからさらなる感染拡大が懸念されます。

アフリカでさらに感染が広まれば、壊滅的な被害をもらたらすことが危惧されています。

アフリカの多くの国では、保健医療システムが十分に整備されておらず、重症化した際に対応できる病院はほとんどありません。例えばケニアでは、新型コロナウイルス対応で使えるICUベッド数は4月初旬時点で全国でたった70床しかありません。人工呼吸器の数も限られており、体外式膜型人工肺(ECMO)などの高度な医療もほとんどありません。

 

それだけではなく、衛生面でも、十分に整備がされていないのです。例えば、清潔な水にアクセスできるのはケニアでは2人に1人で、わたしたちの活動するケニアのホマベイのビタ準群地域だと、約8人に1人しか清潔な水にアクセスできません。また、感染予防のための十分な物資、そして知識や情報も不足しています。

たしたちが活動するホマベイ、ビタ準群の様子

さらに深刻なのは、生きるための食糧の問題です。

PLASの事業地であるケニアやウガンダでは、経済的な余裕がない方も多いです。元々貧しい状態に、ロックダウンや経済悪化、物価上昇が影響し、命をつなぐ食糧さえも手に入らない恐れがでてきており、危機的な状況にあるのです。

PLASはこれまで、ケニアのホマベイ県やウガンダのルウェロ県及びジンジャ県にて、HIV陽性のシングルマザーとその子ども達(多くがエイズ孤児)の家庭や、ひとり親の貧困家庭、HIV陽性の若者とその子どもたちの家庭のために活動をしています。彼らは地域の中でも特に困難な状況に置かれた人たちです。

わたしたちは現地のNGOと共に、それぞれの家庭が経済的に自立できるように、農業やカフェ開業の技術訓練から開業支援、開業後の伴走支援、各家庭へのカウンセリング支援等を行ってきました。

ケニアの受益者、フィデリスさん(小学7年)とグレースさん(祖母)とスタッフの三関

これらの地域も同様に、医療体制や衛生環境が整備されていない上に、食糧危機におびえる厳しい状況に置かれています。

幸い、わたしたちが支援を行ってきた人々について、そしてこの地域の多くのHIVとともに生きる人々は、少なくとも1か月分の抗HIV治療薬を持っています。ただ、日々の食事ができなければ、抗HIV治療薬 を飲んだとしても副作用に苦しむことになり、その過程で多くの方が治療をあきらめてしまうのも現実なのです。

そんな中、ウガンダの現地パートナー団体のジョイさんは、このままでは「私たちのような貧しい人から亡くなっていく」と危機感を募らせます。

その悲痛な声を聴き、「いますぐ、何かしなければ」とわたしたちは突き動かされました。

 

新型コロナウイルスの感染予防を行い、最も弱い立場にある子どもたち、社会に置き去りにされる人たちの命をつなぎます。

石鹸や簡易手洗い場の設置、手洗い方法の啓発、新型コロナウイルスの感染予防の啓発を行います。

例えば、1家庭に約3か月分の抗菌石鹸を配布し、手洗い方法や新型コロナウィルスの感染予防の啓発を同時に行います。また、14の村で村長の協力の下、手洗い場を設置し啓発活動を行うことを計画中です。

HIV陽性のシングルマザー家庭やHIV陽性の若者の家庭などに緊急支援として食糧等を提供します。ロックダウンで輸送が困難な場合等は必要に応じて受益者への直接の寄付送金も検討します。また、小規模ビジネスを継続、再開するためのサポート、生計向上のための研修や開業の支援を行います。

例えば、ケニアのホマベイでは、HIV陽性のシングルマザー家庭に約16,200食を届けます。米、トウモロコシ、豆をパッケージにして、90家庭(1家庭には平均6人の家族がいます)に1か月分の食糧を届けます。各家庭は農業を営んでおり、ある程度の野菜を摂取できることを前提に、1日当たり約700キロカロリーを緊急支援物資から摂取できるようにしています。

 

わたしたちが支援を届ける一人、リディア(41歳)さん。
リディアさんは、HIVとともに生きていて、5人の子どもを育てています。夫はHIVで亡くなりました。

地元の特別学校で臨時スタッフとして月収2,700円ほどで働いていましたが、コロナウイルスの影響で全ての学校が休校し、収入は途絶えてしまいます。

このような状況では、子どもたちに十分に食事を与えることさえできません。リディアさんだけでなく、このように困難な状況に陥っている貧困家庭が多くいるのです。

「生きる」ために感染予防と食糧を届ける。
わたしたちはこのプロジェクトで、人々の命をつないでいきます。

 

食糧や石鹸、水タンク等の物資の購入代、物資の輸送代、スタッフの人件費、啓発のための掲示物等の印刷代、受益者への寄付送金(検討中)等に大切に使わせていただきます。

例えば、
3,000円で、3人に1ヶ月分の食糧を届けることができます。
10,000円で、簡易手洗い場を3か所に設置できます。
50,000円で、抗菌石鹸を約240人に3か月分提供できます。

 

15年の活動の中で、わたしにとっては初めての緊急支援。
そのきっかけは、たった1通の現地からのメールでした。

本プロジェクトで協働する現地パートナーのスタッフたち

これまで数年間活動を共にしてきた現地のNGOからのSOS。
コロナウイルスの感染拡大予防に立ち上がり、プロジェクトを通して人々の「命を助けよう」と書かれていました。

それから話し合いを重ね、感染予防だけでなく、いち早く食糧危機に備えて命をつないでいこうという本プロジェクトが立ち上がりました。
現場ではスタッフたちが日々、受益者の方々の様子を確認し、安全なプロジェクト実施のために準備をしています。

このプロジェクトは、わたしたちの力だけでは成し遂げることができません。どうか、みなさんの温かいご支援と応援をよろしくお願いいたします。わたしたちも、力を尽くします。

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