PLASの現地活動ウガンダプロジェクト-BRIGHT現地レポート

ウガンダレポート|「荷物をまとめて出て行って欲しい。」ロックダウンでヘアサロンが経営危機に

ケニア、ウガンダでも危機的状況をもたらしている新型コロナウィルス。

 

職業訓練を通して技術をつけ、HIV陽性の若者達が始めたサロンを中心としたビジネスも、ロックダウンにより、3月末からお店を開けない状況になっています。

職業訓練で若者たちに生きる希望を

(写真)10人に1人がHIVとともに生きるウガンダのルウェロ県

 

ウガンダで社会問題となっている若者の失業率、HIV陽性の若者たちはその中でも特に不利な状況に置かれています。

 

彼らが仕事の心配をすることなく、安定した収入と自立した生活を送り、HIVの治療にも前向きに取り組めるように PLASでは職業訓練研修を実施してきました。

 

農業、ネイル、ヘアードレッシングなど、現地で人気があり、需要も高い職種の中から複数を選択して受講することで、若者たちが自分の関心のある分野、そして地元でのニーズに柔軟に対応出来るようになっています。

 

(写真)メモを取りながら真剣に研修を受ける参加者たち

 

①職業技術訓練を受けることで、自分でも稼げるようなスキルを身につける。

②スキルを活かす仕事を始められる状態にする

 

この2点をクリアすることで、HIV陽性の若者たちも経済的に自立した生活を送ることが出来るようになると考えています。

 

特にこのヘアードレッシングの研修は長期間にわたるため、参加者である若者達のモチベーションをいかに保つかを課題としながらも、若者たちは挑戦を続けています。

 

(写真)子連れで研修に来る母親たちの姿も多い

 

このプロジェクトによって子どもを抱えながらサロンを始めたママの奮闘記はこちらから

>>ママの奮闘記

開けないサロンの賃料をどう払えば

(写真)子どもを背負いながらお客さんの髪を洗う

 

子ども達のため、そして自身の未来のために希望を持って始めたサロン、しかし今その経営は危機に直面しているのです。

 

新型コロナウイルスの影響でロックダウンが続き、お店が開けなくて売上がないのにも関わらず、大家さんからは店舗の賃料を払ってほしいと請求が来ています。

 

しかし、これまで1日に家族が食べることが精一杯だった彼女たちには貯蓄がありません。

 

オーナーには支払いを待ってほしいと交渉するばかりです。

 

一部のサロンのある地域では、交渉して家賃の支払いを少し待ってもらえることになりました。待ってもらえるとは言っても、お客さんを呼ぶことが出来ないこの状況では、家賃の売上もままなりません。

お店を追い出される若者も

交渉がうまくまとまらず、「期日までに荷物を持って出ていけ」と言われてしまったサロンもあります。すぐにそこには新しい店子が入ったそうです。

 

別の場所のサロンではコロナを機に別のいい場所を探して、コロナが落ち着いて再開できるようになったら、新しい場所に移るそうです。

 

現地パートナースタッフが間に入り、賃料を待ってほしいと交渉していますが、どのサロンも状況は同じで、厳しい状況にあります。

 

PLASが始めた新しい支援

そこで、今回PLASでは3か月の賃料を支援することにしました。

1か月100,000シル(約2,800円く)x3か月x10店舗です。

 

今後も政府の規制でサロンをいつ開けられるのか、未定となっています。

 

技術をつけて、自分のお金を稼げるようになった矢先の新型コロナウィルス感染拡大で、若者達の自立が妨げられていることはとても悲しいです。

 

支援を必要とする人たちは、まだまだたくさんいます。PLASでは、こうした賃料サポートだけでなく、社会に置き去りにされる子どもとご家庭に「生きる」ために感染予防と食糧を届け、人々の命をつないでいきます。

 

 

ケニア、ウガンダの各家庭に緊急の食料と石鹸の支援も行っています。

支援を必要とする人々へ、さらに届けていくために

 

クラウドファンディングの支援募集終了以降も、さまざまな寄付や助成金などより支援を募り、活動を広げていく準備を行っています。

 

是非、継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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