お知らせその他

2020年、新年を迎えて

 

新年あけましておめでとうございます。

エイズ孤児支援NGO・PLAS代表理事の門田瑠衣子です。いつもPLASに温かい応援・ご支援頂きありがとうございます。

 

2019年度、私達PLASは皆さまの応援やご支援を受け、ウガンダとケニアで213家庭、856人(間接受益者含む)の子どもに支援を届けることができました。

ウガンダでは、新しくユースを対象にした技術訓練事業も始まりました。18歳~28歳までのHIV陽性者の若者50名が参加していますが、とてもパワフルで、自分たちの生活を向上させたいという強い熱意を持ち、事業に参加しています。

また、支援終了後も自分たちで継続的にビジネスや農業を続けられるように導入しているグループ貯蓄は、受益者の全員がグループ貯蓄のアイディアに共感し、支払いが遅れながらも、少額の貯金に成功しています。

エイズ孤児もユースもシングルマザーも、事業に参加したことを契機に、自身の可能性を開花させ、自身の力で未来を切り拓く姿が見られています。

 

他方、世界のエイズの状況に目を向けると、世界にはHIVとともに生きる人が3,790万人いると言われ、2018年にあらたにHIVに感染した人は170万人。依然として地球規模の社会課題です。感染している人のうち、2018 年には、2,330 万人の HIV 陽性者が抗 HIV 治療を受けています。

2010 年に治療を受けていた人の数が770 万人だったことを鑑みると、改善はしていますが、これを楽観視せずに、いまだ治療を受けられない人が多くいることを重く受け止めなければなりません。

 

2020年、PLASは現在の事業を更に展開し、エイズ孤児など306家庭655人の子ども、そして50人のHIV陽性の青少年に支援を届けます。

世界のエイズをめぐる状況を考えると、PLASが支援できる範囲はささやかです。それでも、事業に参加する一人一人が着実に変化を感じ、自分の力で前向きに生きていくためのお手伝いができるよう、応援下さっている皆さまと共に、2020年も一歩一歩取り組んでいきたいと思います。

どうぞ本年もよろしくお願い致します。

末文となりましたが、皆さまにとりましても良い年となることをお祈りしております。

 

 

また、PLASでは、あらたにマンスリーサポーターとしてエイズ孤児支援の仲間になって下さる方を募集するマンスリーキャンペーンを実施中です。

2020年度PLASは、支援対象となる家庭を90家庭増やし、より多くの家庭に支援を届けていこうとしています。一人でもエイズ孤児とその家族が、自らの力で未来を切り拓く力をつけられるよう、どうか皆さまにも、マンスリーサポーターとしてご一緒に活動を支えて頂けましたら幸いです。