PLASの現地活動ウガンダプロジェクト-SHINE現地レポート

ウガンダレポート|20名のシングルマザーを新たに支援します

PLASが、ウガンダでのパートナー団体カユンガと共同で行っている事業に「在来種野菜の栽培と販売による生計向上」(通称SHINE)があります。

 

支援内容については前回の記事をご覧下さい!

>>ウガンダレポート|収入が増え安定した貯蓄も行えるようになりました!

 

SHINE事業として、更に多くの方に支援をしていくことが決定しました!

新しいメンバーは総勢20人、全員が子どもがいるシングルマザー達です。自分たちの生活の質を高めようと、自ら手を挙げて参加してくれました。

 

プロジェクト目標、活動内容についての説明会とワークショップを2日に渡って行ったので、その様子をお届けします。

説明会初日 ー生活の質を高めるためには?ー

 

(写真)新しい参加者へこれまでの活動を報告する様子

 

初日は、生活の質を高めることを考えるワークショップを実施しました。

 

何か不満や問題があるということは、自分たちの現状と理想に対して、ギャップがあるというということ。そのギャップを埋めることによって、生活の質は高まっていくと私たちPLASは考えています。

 

そこで、みんなが抱えている問題と理想の形を共有してもらいました。

 

例えば「夫が私を捨てていなくなった」という問題に対して、理想の形は「誰かがサポートしてくれる」という回答が。

    

そこで更に踏み込んで、「サポートを受けたいっていうことは、夫に戻ってきて欲しいということ?」と聞くと、「夫は必要ない」と会場が爆笑しながら満場一致する場面もありました。

 

(写真)アイスブレークとして歌をうたう場面

 

他の問題への理想の形でも「誰かのサポートがある」という回答が多いことから、”自分たちで解決する”という考えに結びついていないことがわかりました。

 

PLASはアフリカの人たちが”自分たちで解決する”力を発揮できるように力添えしていくことを大切にしています。プロジェクトの中で、シングルマザーたちの能力や可能性がさらに開花するように、働きかけていきます。

説明会2日目 ー理想の生活を描いてみようー

(写真)熱心に絵を描く参加者たち

 

2日目には、貯蓄の基礎知識や貯蓄の計算、アドヒアランス(HIVとの関わり方や良い治療環境をどうつくっていくかについて)への質問、そして「理想の生活」について絵を描くワークショップを行いました。

 

「理想の生活」をテーマにグループで絵を描いてもらう時、最初は絵を描くのが恥ずかしかったり、苦手だったりでなかなか進みませんでした。それが15分を過ぎた頃には皆が盛り上がり、描く手も止まらなくなり、結局は予定より15分延長しました。

 

 

「自分の土地で自分の家を持つ」というのは、アフリカの多くの人が持つ夢なので、やはり「水と電気がある大きな家、木、家畜」などを最初に大きく描いたグループがほとんどでした。(最初に大きく描く=一番の夢)。

 

印象的だったのは、「大きく真ん中にとてもおしゃれな服を着ている女性」を描き、プレゼンテーションで、「これは薬をちゃんと飲んで健康的な私です。」と紹介してくれたグループ。

 

 

家などのハード面のことを描くだけでなく、ソフト面もイメージしながら、描いてくれました。

 

実は、絵を描く前のアドヒアランス(HIVとの関わり方や良い治療環境をどうつくっていくかについて)で、「健康だったからエイズ治療薬を飲むのをやめて、今結核にかかって入院している人がいる」という話をしていました。

 

参加者にはそれが衝撃的な話だったようで、治療薬を飲むことの重要さを真摯に受け止められていたことがわかる一場面でもありました。

本格的なプロジェクト開始は1月から

(写真)ランチに出すピラウを作っている様子

 

2日間の説明会ではそれぞれランチも付いています。上記の写真は2日目のランチの肉入りピラウ(炊き込みご飯)をつくっています。肉が入っているので大好評でした。

週に1回も肉を食べていない人が多いので、ランチで栄養のある食事を提供することも大切だと考えています。

 

プロジェクトの開始は年明けの1月からになり、それまでの9月~12月は毎月皆で決まった金額を貯蓄する、貯蓄期間になります。

この期間での貯蓄が、プロジェクト資金の一部になるからです。

 

最後に今後の予定を参加者全員で改めて確認して、終了しました。

 

今回支援をする20名の前に、同様のプロジェクトで40名を支援しています。新たな20名は、今までグループでの貯蓄に参加した人もなく、グループで活動すること自体が不慣れな参加者が多いです。

 

そこで40名のメンバーが先輩となって、新たな20名のメンバーを引っ張っていってほしいと願っています。

 

こうした支援を続けることができるのは、日本から支えてくださる支援者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!これからもみなさんのご寄付、応援をアフリカにしっかりと届けてまいります。