現地レポート

密着取材で迫る!ケニアで20年活動するNGO代表ベンソンさんの志

こんにちは、インターン松田です。ケニア・ウガンダの出張レポートをお届けします。第一弾は、ケニアのパートナー団体「VIAGENCO(ビアジェンコ)」の取締役会長のベンソンさんのインタビューです。

この地域で長年活動するビアジェンコを立ち上げたベンソンさん。その思いと活動ストーリーを伺いました。


(写真:インタビューに答えるベンソンさん)

地域の人びとの健康を支えて20年、その思いとは

いつからVIAGENCOの活動を始めましたか。

1997年に、ビクトリア湖畔の環境を保護する団体としてスタートしました。それからすぐに、地域の人びとの健康を支える必要性を感じ、健康支援の活動をはじめて20年になります。現在では、HIV/エイズに影響を受ける方たちの支援が主な活動内容です。

 なぜそのような活動を始めようと思ったのですか。

地域の人々の暮らしを助けたいと思ったことがきっかけです。この地域では、雇用も限られ、気候は非常に乾燥していて、雨もめったに降りません。このような厳しい状況で暮らす人々の生活水準をより良くしたいと考え、活動を始めました。

私は子どもの頃、恵まれた家庭で育ったわけではなく、兄弟・姉妹も含め、教育を十分に受けられませんでした。初等教育の時には4年間留年したこともあり、辛い思いもしました。しかし、この時期の経験が、エイズ孤児などの恵まれない子どもたちを支援する今の活動に繋がりました。

 

中学校に入学できたのは16才だった

これまでのご自身のキャリアや経歴を教えてください。

1969年に、ビタ(プラスと活動を展開するケニア西部ホマベイ郡にある地域)で生まれ育ちました。小学校は12才で卒業できるはずでしたが、家庭の経済的な困窮もあり、教育費が支払えず4年間ほど留年してしまったので、中学校に入学できたのは16才でした。それから教員試験を受けるため教職課程にすすみ、小学校で教師をしてきました。

その後も勉強をつづけ、ソーシャルワークと福祉に関するコースに進みました。専門分野は障がい児童の教育で、特別児童教育と、教育カウンセリングの学士をとりました。現在はケニア政府の特別児童のカリキュラムサポートオフィサーとしても働いています。

(写真:プラスとビアジェンコのカウンセリング事業、SCOPEプロジェクトに参加する子どもたち)

医療、教育、孤児支援など多岐にわたる事業で、人々の生活向上を目指す

団体のミッションは何ですか。

「HIV/エイズに影響を受けた人々の生活水準を向上させること」がミッションです。原点には、「病気に影響を受けずに子どもたちが教育を受けられる社会」を目指したいという思いがありました。それを実現するために、地域の人々と活動で目指すところを話し合い、現在のミッションになりました。

これまでの活動で達成できたことは何ですか。

まず、この地域に診療所を設立しました。この診療所は、地元の住民が低価格で利用でき、人々に医療サービスを供給することができました。また、病気の人々や、HIV陽性者を対象にした支援事業も実施しました。プラスとの事業では、エイズによって親を失った孤児を支える支援事業の一環として、そうした子どもたちを対象にしたカウンセリング・キャリアプランニング支援も行っています。

恵まれない状況に育つ子どもたちですが、将来の夢を語ってくれるなど少しずつ前向きに生きる姿勢を見せてくれています。

教育の面では、この地域に質が十分な公立学校がなかったため、小学校も設立しました。

プラスの支援を受けている家庭の子どもたちも何人かいますね。プラスの支援のおかげで、子どもたちが教育を受けられています。

また、私たちの学校は、他の学校より成績が良いという結果も出ていて嬉しいです。今では、私たちの成功から学ぼうという他地域の団体も多くいますね。

 

10年後、自立したコミュニティを実現したい

今から10年後にはどのようなことを実現していたいですか。

10年後には自立していて、できるだけ諸外国からの援助に頼らないコミュニティーを実現したいですね。手に職を持ち、自立できるようになった支援当初の子どもたちも多く生まれています。今後は、より良い健康サービスを提供して、私たちの学校も自立していけるよう努力していきたいです。

(写真:ビアジェンコメンバーとベンソンさん(写真右)

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