現地レポート

ケニアレポート -自立して住民が活動をつづける、母子感染予防事業のその後(2)ー

前回は、母子感染予防のモニタリングについて、啓発リーダーたちとの会合の様子やその後の活動状況についてお伝えしました。
今回は、この継続した活動が、どんな変化を地域にもたらしたのかをお話しします。

啓発リーダーたちがみた、地域の変化

啓発リーダーたちが見た、地域の変化にはどのようなものがあったでしょうか?
地域のHIV/エイズへの差別・偏見が減り、そのためにHIV検査や母子感染予防プログラムの受診に対する拒否感や恐怖感が薄れてきて、今では住民たちは、抵抗なくサービスを利用しているといいます。

地域の変化について活発に議論する啓発リーダーたち

事業実施前は、周りの人に見られるとHIV陽性だと判明してしまうことを恐れて、住民がサービスを利用できない状況があったり、治療薬の受け取りについても近隣の医療施設には行けず遠方に行くこともあったのです。

また「HIV陽性者は今では家族をHIV検査受診に連れていくこともある」、「刃物等の取扱いについても、感染の危険性があることを認識、注意しながら使用している姿も見られている」など、さまざまな小さな変化を啓発リーダーたちは感じているようです。

また、ある地区では、啓発を通して、地域住民の医療施設・サービスのニーズが高まり、行政に対して医療施設の建設を求めた結果、地域に診療所Dispensaryができたケースもありました。

準区長さんも、地域の変化について語ってくださいました

活動の成果について、活動地域の準区長さんにもフィードバックをいただきました。
啓発リーダーは、現在も地区の会合で啓発活動を行っている点、また地域のエイズ患者を訪問し、医療施設へ促している点などをみて、「支援が地域に届いている」と、評価をいただきました。

真ん中が準区長さんです

また、事業による変化としては、「以前は、住民は効果や危険性をきちんと確認しないまま伝統医療を自前で作っていたが、プラスの活動で病院に行くことを啓発していたため、今では住民は病院に行くようになっている。また子どもを診療所に連れていくことも少なかったが、今ではきちんと連れて行っている姿も見られる。」というお話もありました。

啓発リーダーが感じた変化と同様に、啓発によって差別・偏見が軽減され、HIV検査に行ったり、HIVステータスを表明したり、人前で治療薬を飲めるようになっている、ということを準区長さんも感じているようでした。

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