Positive Livingキャンペーン世界エイズ孤児デー国内の活動

ケニアのエイズ孤児たちと過ごして教えてもらったもの|世界エイズ孤児デーキャンペーン特別企画「私のPositive Living」 vol.36

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4月16日~5月31日の期間、PLASのボランティア、サポーター、協力者など活動を応援する人たちが毎日ブログを更新!
テーマは「私の Positive Living」。それぞれの生き方や想いを通して、前向きなエネルギーをお届けします。
全国どこからでも、「今日はどんな記事に出会えるかな?」とアドベントカレンダーのようにお楽しみいただける企画です。

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私は2010年の12月に女子一人でケニアに行ってきました。目的は発展途上国の孤児たちのケアに携わりたい目標があり、その現場を実際に自分の目で見たいという気持ちがあったからです。今日は、その時に訪問した孤児院のなかの一つをお話しをしたいと思います。

IMANI AGAPE CHILDREN’S HOME。こちらの孤児院はHIV陽性の子と陰性の子が半分半分の孤児院で全体では70人ほど。みな親をHIVで亡くしたエイズ孤児の孤児院です。場所はケニア西部にあるナイロビからバスで6時間西へ行ったニャンザ(Nyanza)地方のキシー(Kisii)という村。

実際には、夜行バスで、朝に現地到着のはずでしたが、道中バスの故障もありながら結局12時間でした。笑

キシーという村についてから目的地の孤児院まではバイクタクシーと相乗りタクシーを4,5回ほど乗り継いで行くほどの山奥でした。(写真参照)

かなり時間がかかりながらも頂上付近に着くと近くの町内の集会所のようなところに案内されたのですが、なんとそこにはすでに、沢山の孤児たちとHIV陽性の大人の方達が集まってくれていた。

この、あまりにも想像していなかったシチュエーションにびっくりしながらも、ごあいさつとここに来た理由をお話しさせてもらったら、そして今度は逆に彼らから以下のような現状と問題を話してくれました。

エイズ孤児ができた原因とHIVの予防

昔は10代前半の女の子たちがお金のなさから売春を余儀なくされ、その結果としてHIVに感染し、その状態のままで妊娠・出産してしまったこと。それと、HIVに関しての予防知識/HIV者としての出産知識がまだ乏しく完全ではない。

(※現在その教育サポートプロジェクトが行われています)

薬の確保の難しさ

現在薬は政府から出ているけれど、田舎のため、薬の調達がうまくいかず、その結果薬をきちんと飲めない時がある現状。

子供たちのライフラインと教育

食べ物。これが最優先で必要とされている。そして、エディケーション、教育、近場での学校作り。毎日2時間かけての登校。

このお話を聞き、現状の厳しさを痛感しました。

そして、その後に子供たちのとの遊びの時間を頂きました。

  

遊びの時間だ!と言うように、ゴムのラグビー型ボールを投げるとそれに、みんな向かって全速力。

私もそれを見ながら、ちょっと腰掛けてゆっくりしてから参加すると、うわ―――とまたみんな寄ってきてくれる。だから手をつないで鬼ごっこや、歌ったたり。みんな年関係なく仲がいい。そしてみんなに将来の夢を聞いてみた。

すると、みんなカッコいい夢を持っている。

男の子は、警察官、パイロット、ドクター…etc。とても立派な夢で嬉しく思った。それを聞いていた年上の子が、「将来病気になったら、彼に見てもらえばいいよー」と。だから、じゃその時はお願いね!って言ったらはにかんでいた。笑

そして女の子たちは、大体が、シスターかナースっになりたちと。とても尊敬した。すごい子たちだなって。この年で人との助け合いを夢にしている子たち、ほんと御見それしてしまった。

そして、面白い子が一人いました。オバマになりたいんだっていうから、「アメリカの大統領になりたいの?」ってきいたら「うん!」て。可愛いね。

ここへきて、私は色んな事を知ったし、受けた。

HIV陽性の子もそうじゃない子も、みんな元気いっぱいでたくましい。

経済的に貧しく、親を亡くして、HIV保持ということでも常に病気に対し気を遣わなければいけない状況だけれど、その中でも立派な将来への希望と夢をもち、助け合う心を持ち、純粋に人生を歩んでいる。精神的な豊かさ、精神性の高さをもつ子供たちにとても感服しました。どんなことがあっても、純粋にポジティブに将来を見つめる力強さを彼らから教わりました。

 

▼著者プロフィール
松田裕美(HIROMI MATSUDA)

26歳まで各地のテーマパークでダンサーとして就業。27歳でDTPデザイナーに転職。人生の経験から海外に興味を持ち、29歳にワーキングホリデーにてオーストラリアとカナダでそれぞれ1年海外生活。その帰国直後にアフリカのケニアの孤児院訪問の旅にでて、日本でも何か自分にできることはないかと、Room to Read(子供の教育支援NPO法人)とPLASでのWEBサイトでのお手伝いと、プロボノ(社会人としてのサポーター)チームに参加。現在もDTP/WEBデザイナーとして企業で就業中。大好きなことはお酒と海外旅行。

注目イベント【参加申込受付中】
★5/25(日)世界エイズ孤児デーチャリティーパーティー
ゲスト:土屋アンナさん(モデル、アーティスト、女優)
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