PLASの現地活動現地レポート

ウガンダレポート -養鶏事業開始に向けた準備-

こんにちは、現地調整員の大島です。
これまでのウガンダレポートでご紹介し、昨年末の「エイズ孤児を学校へキャンペーン」でも支援対象プロジェクトだったウガンダでの養鶏プロジェクトの開始に向け、1ヵ月ほど前から現地パートナー団体「カユンガ」と準備作業を進めています。

今回は、ウガンダでの新規プロジェクトの進捗状況をお伝えします。

ウガンダに来てまず確認したのが、カユンガの会計管理状況です。前回のウガンダレポート「ウガンダレポート -現地で大切にしている2つのこと-」でもお伝えしたように、カユンガには適切な会計管理の習慣が備わっていなかったため、プラススタッフが訪問する度に指導を実施していたのですが、先月帳簿を確認したところ、いくつかの課題が見つかりました。

事業を運営するには適切な会見管理能力が必要不可欠です。そこで、カユンガメンバーを対象とした2日間の会計管理のトレーニングを実施することになりました。講師には、マイクロファイナンスなどを実施する団体で農村などで住民に向けた会計管理トレーニングを行っているトレーナーを招きます。会計管理に対する理解を促すため、カユンガの会計管理担当者以外のメンバーも参加し、会計管理の概念説明から帳簿のつけ方まですべてをおさらいするのトレーニングです。


会計管理トレーニングを担当する講師

会計管理トレーニングの準備と並行して行っているのが、新設する鶏舎の建設準備です。まずはカユンガに鶏舎建設計画を準備してもらったのですが、鶏の盗難対策を重視しすぎた計画で、小さな窓が2つしか設置されていません。鶏舎にとって通気性が重要であることなどを考慮していく必要があります。


カユンガのメンバーに鶏舎建設で重要なポイントを説明する専門家(左)

カユンガの養鶏事業に最適な鶏舎はどのようなものか。それを探るため、養鶏の専門家に鶏舎建設予定地に招き、プロジェクトにとって最適な鶏舎の建設計画のアドバイスを求めました。建設を担当する大工同席のもと、建設予算なども考慮しながら、新しい鶏舎建設計画をカユンガと共同で改めて策定しました。最適な鶏舎建設計画が形になるにつれ、メンバーの顔も自然とほころんでいました。


新鶏舎の窓について説明する専門家(右)と詳細をメモする大工(左)

次に取り組むのは会計研修です。勉強意欲が高いカユンガメンバーと一緒に、一つずつ課題を乗り越えていくことが重要なのだと、準備を進めながら強く感じています。

文責:大島陸