現地レポート

ケニアレポート -ケニアの在りのままを受け止める-

母子感染予防事業が本格的にスタートした3月、慣れないことだらけの中啓発リーダーみんなで協力しながら全26回の活動を実施してくれました。3月に得た経験を活かして今後の活動をパワーアップさせるため、先日プラススタッフも加わって、啓発リーダーたちと反省会を行いました。

本日のミーティングスポット。紫のお花、ジャカランダも満開です。

普段啓発リーダーは近隣の村に住む人同士で活動しているため、他の村のリーダーたちと顔を合わせる機会は意外とありません。今回のように意識的にリーダー全員を集わせることで、グループを越えて情報共有をしてもらいます。

まず、自分たちの地域でみられた変化や課題をグループごとに発表。中には、日本人スタッフには馴染みのないケニアの文化や習慣にまつわる課題点もあがります。

たとえば、女性グループを対象に啓発を行ったときの話。そのグループは定期集会の後にみんなで食事をすることがあるらしく、団体メンバーではない啓発リーダーたちもお誘いを受けたのだそうです。このお誘いを断るのはケニアではとても失礼にあたる行為なので、どんな理由があろうともお茶1杯でもご一緒していくのがマナー。相手の価値観や慣習を尊重する、それが地域とより良い関係を築くための第1歩ですね。

反省会のあとは6月までの活動計画を立てました。「そんな先の予定なんてわからないなぁ~」と言いながらも、黙々と計画に取り組む啓発リーダーたち。

計画にアドバイスをするプラススタッフ

一般の住民にはHIV陽性者への差別軽減、妊婦さんには適切な母乳の仕方など、誰にどんな情報を届けるかを決めるのも計画の重要なポイントです。啓発リーダーたちはのんびり話合いながら、夕方まで頑張って活動計画書を完成させてくれました!

ただ、この計画書の締切、実はとっくに過ぎているのです…。ルールはあってないような(?)ケニアも自由で好きですが、一人でも多くの住民に啓発を届けられるよう、啓発リーダーさん、ここは締切厳守でお願いします!

写真真ん中、赤いシャツの男性。年上女性に囲まれながら、頑張って計画書をまとめる若手啓発リーダー!

文責:上坂明日香