PLASの現地活動

2009年夏ウガンダ国際ワークキャンプ報告

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9月3日から18日にかけての16日間、ウガンダ共和国のルウェロ県の、
Basajjansolo Memorial Training Centre (以下BMTC)で
同地では3回目となるワークキャンプが開催されました。

今回のワークキャンプには、日本人19名、ウガンダ人10名が参加し、BMTCの新規教室建設を行いました。
建設着工時は木や草が茂っている空き地でしたが、日本人ボランティア、ウガンダ人ボランティアで協力して作業を行い、
教室の屋根をのぞいた基礎構造まで完成しました。

多くの日本人ボランティアにとって建設作業自体が初めてであること、
また日本、ウガンダの文化的な働き方の違いから、
ボランティア多くが仕事に戸惑う場面が序盤多くみられました。
しかし、日を追うごとにボランティア同士で話し合いを重ね、お互いの理解を深め、全員一丸となって建設作業を進めていきました。

また建設作業のほかに、より安定した学校運営を続けていくために
学校の地域への広報として学芸会を行いました。
日本人とウガンダ人のボランティアが一緒になってソーラン節を披露し、学芸会を盛り上げました。
学芸会はエイズ啓発も兼ねており、地域団体によるエイズ啓発の劇や
ワークショップなどが開催されました。

日本での生活とは全く異なるウガンダでのウガンダ人ボランティアとの共同生活を通して、多くの日本人ボランティアは
様々な発見があったようでした。
大きなテーマになったのが「本当の豊かさとはなにか」ということでした。
現地の人々の営みを通じて、経済的な尺度だけでは測れない、かけがえのない豊かさを感じることができたようでした。

また、日本帰国後は、ボランティアが中心となって、彼らが現地で感じたことを人々に伝えるイベントも積極的に行いました。
10月はグローバルフェスタ、11月はJICA地球ひろばで報告会を実施し、多くの方に参加いただきました。
また1月にはボランティアの有志でプロジェクトチームを結成し、立正大学にてキャンプの報告会と「本当の豊かさとはなにか」をテーマにしたワークショップを実施しました。

多くの日本人ボランティアから「今回のキャンプに参加して本当によかった」という感想をもらい、
現地での支援事業の実施とともに若い世代の人材育成を担う、当会におけるキャンプ事業の意義深さを再認識するキャンプとなりました。
(文責・一宮)