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エイズ孤児の今がわかる!PLASメールマガジン017(2007-11-20)

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━┛━┛━┛━┛     2007/11/20 第17号
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□■□    エイズ孤児の今がわかる!
■□    PLASメールマガジン

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INDEX
□グローバルフェスタ2007報告
■世界銀行情報センターとコーヒーアワーを共催
□夏のワークキャンプ事後研修、報告会
■合同報告会に参加
□ケニア・ワークキャンプキャンパー特別インタビュー
■最新エイズ孤児関連ニュース
●南アフリカ:学校に圧し掛かるエイズ
●ナミビア:来日中の大統領がエイズ孤児支援呼びかけ
□編集後記
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□■グローバルフェスタ2007報告

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10月6日・7日の2日間にわたって日比谷公園にて開催された
グローバルフェスタJAPAN2007に出展しました。

10月6日の国際協力の日に合わせて開催された国内最大級のこの国際協力
イベントには国際機関、大使館、援助関連政府機関、NGOなど、
約200もの団体が参加し、天気にも恵まれ、
2日間で約8万人もの方々が来場しました。

昨年同様、世界のエイズ孤児の現状を伝えるワークショップを開催した
ほか、今回PLASのブースでは東アフリカのネックレスやピアス、
スカーフなども販売しました。
また、ご来場いただいた方にエイズ孤児に関するクイズに答えて
いただきました。
以下が出題されたクイズです。
みなさんもぜひトライしてみてください!

(1) エイズ孤児とはどのような子どもたちを指すでしょうか?

a.18歳未満で親をエイズで失った子どもたち
b.18歳未満でHIVに感染している子どもたち
c.18歳未満で親をエイズで亡くしており、
自分もHIVに感染している子どもたち

(2) アフリカには世界のエイズ孤児の何%が暮らしているでしょうか?

a.40%  b.60%  c.80%

(3) 次の中で最も多くのエイズ孤児が暮らしているのはどこでしょうか?

a.南アフリカ  b.ウガンダ  c.ケニア

クイズの答えはこちらをクリック!
https://plas-aids.org/blog/cat4/

アンケートではエイズ孤児の生活、教育環境が知りたいという声も
多く聞かれました。
こちらについては勉強会や事業報告会を開催するほかにも、
Weekly News Updateや活動報告などで引き続き情報発信していきます。

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□■世界銀行情報センターとコーヒーアワーを共催

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2007年10月11日、世界銀行情報センターにて、コーヒーアワー
「アフリカのエイズ孤児 〜現状とその課題、現場でのユースの課題」
を開催し、事務局長の門田がPLASの現地での活動や、エイズ孤児の
置かれている状況や、エイズ孤児が生活するうえで直面する様々な
課題について説明をおこないました。

学生、企業、 NGO関係者など約40名の方にご参加いただき、
「エイズ孤児を支える地域づくりはどう支援しているのか」
「なぜウガンダとケニアで活動するようになったのか」
「ウガンダはどうしてアフリカ地域でエイズ対策に
成功したといわれるのか」
「エイズ分野でNGOと企業の連携事例が少ないのはなぜか」
などの質問が活発に出されました。

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□■夏のワークキャンプ事後研修を行いました

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10月14日にJICA広尾の地球ひろばで事後研修を行いました。
ウガンダ国際ワークキャンプは約2か月前、
ケニア国際ワークキャンプは約1か月前に無事終了し、
ほとんどの参加者が揃うのは今回が初めてでした。

ウガンダ、ケニアの映像上映会を行い、
さらに自分たちの考えをまとめたプレゼンテーションも行いました。

ワークキャンプを通して、一人一人がアフリカについて、
エイズ孤児について本当に深く考え、
多く学ぶことができたのではないかと思います。

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□■合同報告会に参加

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10月14日JICA地球ひろばにて、アフリカ関連のユース団体により
開催された合同報告会に、PLASも報告者として参加し、
団体概要説明の後、この夏のウガンダの国際ワークキャンプ事業に
ついて、映像を交えて報告をおこないました。

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□■ケニアキャンパー特別インタビュー

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前回のメルマガに引き続き、今度はケニアキャンパーにも
20の質問をしたいと思います!

キャンパーのあなたに20の質問

1,お名前は?
こばです。

2,年齢・ご職業は?
21歳、大学生です。

3,日本では何を?
合唱団で歌ったり、学内の団体で仕事してます。
大学では環境教育を勉強中です。

4,ケニアに行こうと思ったきっかけは?
アフリカに憧れていたのと、途上国に関心があったため。

5,ケニアについて最初に何を思った?
黒人かっこいい!

6,学校で最初に子どもたちにあったときの心境は?
吸い込まれてしまいそうな純粋な瞳と笑顔の可愛さに
やられてしまいました。
また、私たちを飛びきりの笑顔で受け入れてくれて
すごく嬉しかったです。

7,ケニアで何が一番楽しかった?
学校の校庭で子供達とあばれたり、
夜にキャンパーの皆と寝転がって話しながら
満天の星や流れ星、ミルキーウェイを眺めたり・・
1番を決められません(笑

8,ケニアで何が一番つらかったですか?
移動する時の車内!
ぎゅうぎゅうすぎて、耐えてるキャンパー達のひどい
顔が忘れられません(笑) いい思い出です。

9,ケニアで抱いた一番強い想いは?
「一体自分に何が出来るのか?」「自分は非力だけど、
でも何かをしたい、しなければならない」
というようなもどかしい想い。

10,最終日何を思いましたか?
毎日を必死に生きているケニアの子供達に恥じないように、
精一杯生きようと思いました。
また、“生きる”という、私たちにとって当たり前のことが
彼らにとってはそうではない。
だとしたら、環境的に恵まれた私たちが動かなくてどうする
と思いました。

11,日本に着いたとき何を思いましたか?
ご飯がおいしい!でもケニアが恋しい!

12,ケニア人の現地ボランティアとの思い出は?
日本の歌を頑張って覚えてくれ、皆で何回も何回も歌いました。
ケニアの歌も覚え、全員で思いっきり歌いました。
すごく楽しかったです。歌は国境を越える!

13,学芸会はどうでしたか?
子供たちもキャンパーからも、最高の笑顔がこぼれていました。
同時に、HIV/AIDSについて考えるきっかけの1つになりました。

14,地域の人たちの様子はどうでしたか?
私たちに興味を持ってくれ、積極的にコミュニケーションを
図ってくれました。笑顔で話しかけてくれるし、
家に招いてくれることもありました。受け入れてもらえたこと
を実感することができました。

15,ケニアの影響で日本に帰ってきてなにかしましたか?
大きなことはしていませんが、日常生活の中でいつでも
“笑顔”でいること、多くのことに対し感謝し、
大切にすることを心がけています。
これらはケニアの子供たちから教わったことです。
また現在、大学のゼミで日本の小学生に対し環境教育を行って
いるので、そこでケニアでの経験を伝えていくつもりです。

16,またケニアに行きたいですか?
是非行きたいです。

17,ワークはいかがでしたか?
普段農作業とは縁のない生活を送っていたので、
初めは効率が悪かったかもしれませんが皆それぞれ
真剣に取り組みました。
またケニア人キャンパーが良いやり方を教えてくれたり
地元のお母さん方が手伝ってくれたり、
子供たちが休み時間に水やりをしていたりと、
多くの人と一体になって作業することが出来たのではと思います。

18,地域のエイズの現状を見て、どんなことを感じましたか?
エイズは貧困やスティグマや、その他多くの問題と複雑に
からみあっていて、すごく難しい問題だと感じました。

19,行く前のHIV/AIDSのイメージと、
実際に現地で過ごしてそれがどう変わりましたか?
単に現地の彼らを苦しめている存在として認識していた
HIV/AIDSですが、実際私とそれとの間には一線ひいてありました。
それが実際に現状を目の当たりにしたことで取り払われ、
すごく身近に感じました。
同時に、私たちを笑顔で受け入れてくれた大切な彼らが
それの影響を受けていると思うと、より一層、
HIV/AIDSは絶対に無くさなければならないものであると感じています。

20,PLASの活動についてどう思いますか?
私はケニアに行ったことで多くのものを得ました。
大切な場所、大切な仲間、大切な気持ち等・・・
このような貴重な経験を与えてくれたPLASには
とても感謝しています。
ここで得たものや、現状を多くの人に伝えていくべき
であると考えたとき、PLASの存在は必要不可欠だと思います。
今後も世間に発信し続けて、より多くの人たちがアフリカの現状や
エイズ孤児に関心を寄せ、行動することを願っています。

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□■最新エイズ孤児関連ニュース

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・ナミビア:来日中の大統領がエイズ孤児支援呼びかけ

来日中のナミビア大統領が、日本を含む先進諸国へエイズ孤児支援の
協力を呼びかけ、
それに対し福田康夫首相が無償資金協力を表明しました。

ナミビアのヒフィケプニェ・ポハンバ大統領は16日、東京都内で
毎日新聞などと会見し、エイズ問題について「エイズで両親を失った
孤児の増加が社会問題になっており協力を呼びかけたい。
日本を含む先進諸国の支援を受け、感染者に薬を提供するなど
支援を続けたい」と話した。
また来年5月の「第4回アフリカ開発会議」(TICAD4)で
「参加各国と経済面での関係強化を話し合い、成果を残したい」とした。

一方、2010年に隣国・南アフリカで開催予定の
サッカー・ワールドカップについて「南アだけでなくアフリカ諸国の
大会という気持ちで迎え、共に成功させたい。
ナミビアへの観光客も増加する」と述べた。

http://mainichi.jp/select/world/news/20071017ddm007030062000c.html

・南アフリカ:学校に圧し掛かるエイズ

今、農村部の学校にエイズの矛先が向いている。
農村部にあり就職難にあえぐCalaisの村では
エイズ孤児の数が増えるにつれて学費を支払える家庭が減少し、
さらに子どもたちは唯一の食事を給食に求めているからだ。

「ここに住む人はとても貧しい。その日暮らしが精いっぱいだ」
とため息交じりに語るのは
Dindinnie農園小学校の校長、ラボタナさん。
生徒数137名の小さな学校で、生徒の多くは近隣の
カトリックセンターから通う孤児たち。
教師はラボタナさんを含め4人しかいない。
「ここにいるのは最貧層の子ども達です。」
生徒の証である制服を着れる子どもはごく少数しかおらず、
村の子ども達のほとんどが片親家庭だという。
子ども自身が家主の家庭も少なくない。

都市部から遠く離れているCalaisに電力が通ったのは昨年。
赤土と岩しかない村には医療機関もなく、
最寄りのクリニックは27km、病院に至っては80kmも離れている。
ラボタナさんが見る最大の問題は教員不足と、
いつ抜け出せるか分からない貧困問題だ。
ほとんどの親自身が非識字であるので、教育の重要性を理解するのが
難しいという現状もある。

学校と村にさらなる苦しみを与えているのがエイズだ。
「2002年、2003年は大混乱でした」と語るのは副校長のレベペさん。
「多くの人を目の前で亡くしまったので、
それが死の病気であることを自覚できています。」
カトリック教会による抗レトロウィルス薬の導入も
死亡率の低下に寄与している。

政府の土地再開拓による農地売却が大規模な失業者を生んだ
とレベペ、ラボタナ両氏は主張する。
学校も、農園が徐々に閉鎖に追い込まれていくにつれ、
生徒が激減してしまった。
村を囲むように広がるマンゴー園も現在は放置されたままだ。

以前は農家の人々が学校支援のためにトラック一杯の
果物を子ども達に分け与えることもあった。
「人々は、ほんの少しではあったけれど何かを持っていた。
でも何もかも無くなってしまいましたね」と、ラボタナさんは呟いた。

URL: : http://www.health-e.org.za/news/article.php?uid=20031742

https://plas-aids.org/blog/cat8/weekly_news_update/

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□■編集後記

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10月はイベント、報告会等様々な行事がありました。
グローバルフェスタ、世界銀行と共催のコーヒーアワー、夏の
ワークキャンプ報告会には多くの方々のご参加をいただき、
本当にありがとうございました。
これからも温かいご支援をよろしくお願いいたします!

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PLASのHP
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