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【Weekly News/2007-05-30】クリントン氏、新たな抗エイズ薬協定を発表

アメリカのクリントン前大統領は、国際医療品購入ファシリティ(UNITAID)の協力のもと、クリントン財団とインドの製薬会社2社(シプラ社、マトリックス・ラボラトリーズ社)との間で開発途上国への抗HIV/AIDS薬の安価な提供を目的とした協定を締結したことを発表した。

この協定によって、第二選択薬としての抗レトロウィルス薬の価格を25〜50%ほど低減させることになった。
第二選択薬とは、それまで施していた比較的安価な治療の効果が上がらなかった場合に使用される薬を指す。
「1日1錠という、非常に簡単な服用方法でのエイズ治療が開始された時点から1年以内に、抗エイズ薬を途上国で$1以下で提供することを発表します」
と、財団事務所があるニューヨークでクリントン氏は語った。

これは、現在アフリカで入手可能な薬の45%、その他多くの中所得国においては最大67%の価格低下になるという。
安価な1日1錠の薬は、tenofovir、lamivudine、efavirenzという3種の薬を混合させたものだ。
「この薬は現代科学が送り出せる最高水準のもの。各国政府が将来使用していただけるように今回この価格を提示した」
と、クリントン氏は語る。
「第二選択療法は驚くほど高価なもの。第一選択療法に比べて10倍ほどする。」
と語るのは世界エイズ・結核・マラリア対策基金の広報。
「薬を買う余裕があるかどうかに関係なく、必要としている状況なら、その人は生きるか死ぬかを迫られている」
と彼は言う。

大統領を退任した2001年からクリントン氏は財団を世界のエイズ対策に充ててきた。
現在、約75万人が財団を通して抗エイズ薬を受け取っている。

原題:Clinton unveils Aids drugs deal
日付: 09 May 2007
出典: BBC News

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