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【Weekly News/2007-01-19】マラウィ:必死に生きるエイズ孤児

マラウィ第二の都市、ブランタイルの郊外に住む12歳のチソモ・ジョナシは
両親をエイズに関連した病気で18ヶ月前に亡くした。
現在、彼は三人の兄弟を養うために働き詰めになっている。
他の多くの家庭と同じく、彼の親戚は彼と3人の兄弟を引き取る余裕はない。
チソモと兄弟たちは、今も両親が遺した藁ぶき屋根と泥で建てられた家に住んでいる。
「大変だけど、生き延びてる。僕たちのことを想ってくれる人がいることが今の希望」
政府の統計によれば、2005年度の中等教育進学率はわずか8.6%。
18歳のトゥワイナ・ハレも二人の兄弟の面倒を見るために学校を中退した。
3人は両親が遺した僅かな土地で農作業をしているが、食いつなぐでいくので精一杯。
少女がエイズ孤児になった場合、早期結婚を強いられるケースがしばしば見られる。
夫が少女とその兄弟を責任持って面倒をみてくれるだろう、という希望からだが
結婚に伴う問題も多くあるのが現状だ。
地方ではHIV検査施設がないため、多くの子どもたちは自分がHIVに感染しているかを知らない。
病気になり、45キロ離れた病院に運ばれた時に初めて検査を受ける。
そこでARV治療は受けられるが、子どもたちには病院に通う交通費はない。
UNAIDSの推定ではHIVと共に生きる94万人のマラウィ人のうち
9万1千人が15歳未満の子どもで、55万人がエイズ孤児。
差別と偏見も根強く、15〜49歳の人にHIV/AIDSについて聞いてみたところ
30.8%の女性、29.7%の男性からしか理解ある発言を聞けなかった。
エイズ孤児たちは食べ物や着る物に飢えているが、何よりも親の愛情に飢えている。
現在、マラウィではマラウィ赤十字社などが、医療、シェルター提供、教育などを通じて
エイズ孤児たちの支援を行っている。

原題: HIV/Aids Leaves Young People Struggling to Survive
日付: December 27, 2006
出典: allafrica.com
URL : http://allafrica.com/stories/200612270360.html

 

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