PLASの現地活動ウガンダプロジェクト-SHINE現地レポート

ウガンダレポート|これが私、娘と娘。元気な様子。

今回は、ジンジャ県で行っているSHINE事業2期について、先日行ったラスト栄養研修の様子をお届けします。

SHINE事業とは、受益者たちが自分たちで在来野菜を育て、栄養を摂るとともに、余剰分を売って生計向上を目指す事業のことです。

今の私たちを絵に描いてみる

今回実施した最後の栄養研修では、まず一昨年の栄養研修の一番はじめに行った「自分と子どもの今の栄養状態(健康状態)を絵に描いてみる」を行いました。

これまで年に2回ずつ、計8日間行った栄養研修と実践を通して、事業参加者たちが「どんな変化があったのか」もしくは「変化は感じていない」のかといった今の状態を絵に描いてみました。

アイシャと娘のマヒラ(娘)

研修中、時々隣の参加者と笑い合いながらペンとクレヨンを使いアイシャが真剣に描き上げたのは、アイシャと、娘のマヒラ、もう1人の娘のシャキラでした。

アイシャは「これが私、これはマヒラ。これはシャキラ。みんな元気なの。」と彼女が描いた絵について教えてくれました。

その言葉を示すように、絵のマヒラとシャキラは笑っています。

右から、青い服を着ているアイシャ、マヒラ、シャキラ

 

次に、「バランスの取れたお昼ご飯の献立を描いてください。」と、ちょっと抜き打ちテストのようなことを提案してみました。

「バランスの取れた食事」については、みんなが描き終えた後に解説することをヘルスオフィサーと事前打ち合わせでしてありました。

 

これまで参加者たちは、事業に参加するまで、栄養素という概念を習う機会がありませんでした。

彼らのご飯は、まずお腹が膨れることが大前提のつくりです。
例えば、山盛りのご飯やポショ(とうもろこしを使った主食)に、大さじ3杯ほどの味の濃い肉がひとかけら入ったスープです。

これまでの研修で、三大栄養素(タンパク質・炭水化物・ビタミン)、312弁当法(炭水化物3、タンパク質1、ビタミン2の割合で食事を準備する)などを習ってきました。

彼らが描いている時「果たして覚えてくれているのか?!栄養素が大事なことは伝わっていたかな・・・」とドキドキしながら、完成を待っていました。

アイシャが真剣に描いてくれた献立

こちらがアイシャが考えてくれた献立です!

左上から時計回りに、「葉物野菜(greens/ビタミンのもとです)」「ポショ(とうもろこしの粉をお湯で練った主食)」「豆のシチュー(beans)」「コップ1杯の水」が描いてありました。

しっかりとこれまでの研修の成果が出ていました!

それぞれの絵の大きさを見ても、大体良い割合ではないでしょうか。

栄養研修を終えて

SHINE事業でリーチしている参加者は、自給自足に近い生活をしていることが多く、毎日、高級な動物性タンパク質よりも豆でタンパク質を摂る方が現実的です。

これまでの研修が、身近に使える形で覚えられており、ごはんを食べて自分も娘たちもにこにこしているということが見て取れました。

 

もちろん全員が全員綺麗に312弁当法で描けたわけではありませんでした。

しかし地域の手の届く範囲に健康になるヒントの知識を持った方を残せたこと、これもまた一つ、事業の成功ポイントと数えても良いのではないかと感じました。

彼女たちが家族と笑顔でご飯が食べられるのも、日本のみなさまのあたたかいご支援のおかげです。

現在PLASでは、9月30日まで「みんなとつくる、アフリカの子どもの未来キャンペーン」を通じて、50名のマンスリーサポーターを募集しています。

継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。