PLASの現地活動ウガンダプロジェクト-BRIGHT現地レポート

ウガンダレポート|絶対にこれをものにする、 2人のユースから感じた静かな闘志

 

みなさんこんにちは!海外事業担当の藤原です。

新年もあっという間に1ヶ月が経ちました。

みなさんいかがお過ごしでしょうか?



ユースを支えるBRIGHT事業

 

BRIGHT(HIV陽性ユースへの技術支援)事業のユースを紹介させてください。

海千山千の現地コーディネーター、ナマタが「中でも一生懸命やっている」と太鼓判を押すルウェロ村のユースたちです。

 

藤原がルウェロ村を訪れた時に働いていたのはペネロペとサロメの二人。

BRIGHT事業ではユースたちは4つの技術を順に学んでいきます。紙袋づくり、スナックづくり、ネイル、ヘアドレッシング。

学んだ端から家や路上販売で仮の”店舗”を出し、研修のない日はこの仮店舗で技術を磨きながら収入を得ます。

この時、ペネロペとサロメたちルウェロ村チームは、主にスナックづくりの研修を活かして、キャッサバフライ(1個100シル/3円)、マンダジ(1個200シル/7円)、揚げおにぎり、トマトや玉ねぎなどの野菜を売っていました。

トマトや玉ねぎはキャッサバフライにみじん切りして塩一つまみして加え、一緒に食べるととてもおいしい。


    

(キャッサバフライ(キャッサバを洗って縦に切って漉揚げしたもの)に、カチュンバリ(トマトと玉ねぎのみじん切りサラダ)をまぶしたもの。ビニール袋に入れて出来上がりです)



店舗を支えるペネロペとサロメ

 

「懐に余裕のあるお客さんはキャッサバフライと一緒にトマトと玉ねぎを食べたがって買うの。それでお店に置くようにしたんです。」

そんなことをぽつりぽつりと話しながら、もくもくとマンダジを揚げるのはペネロペ。21歳で、3歳と1歳の子どもがいるシングルマザーです。今日は3歳の子どもは一緒に来ましたが、1歳の子の方は近所の人に預けてきています。

はにかんだ笑顔がかわいいペネロペ。

 

ペネロペはもともとウガンダ西部の貧しい農村で育ちました。2020年に仕事を探しにルウェロに引っ越して、少しの間、服屋で働けたのですが、コロナ過で仕事がなくなり、2人の子どもを抱えてBRIGHT事業に参加しました。技術研修は「新しい知識をたくさん学べるので好きなの」と語ります。

 

(ペネロペの3歳の子ども。失敗してちょっと焦げた揚げドーナツ(マンダジ)をいただいています。)

 

また、次から次へ途切れることなくやってくるお客をこれまたもくもくとさばいているのは、サロメです。

サロメもまた5歳の男の子がいるシングルマザー。22歳のサロメは、姉と自分の子どもと3人で暮らしています。

新しいことを形にできるプロセスが楽しく、研修では、例えばネイル研修など、準備の方法、ネイルを塗る行程、そして完成と、まったく違う形に変身させることが自分にもできるとわかり、とても楽しめた、とのこと。


(サロメ。がんばってお話してくれているところ。)



ペネロペとサロメが得た地域からの信頼

 

ふたりとも静かですが、働きもの。ずうっとすることを見つけては、くるくると動き続けています。

訪問時に途切れることなくお客さんが来ていたのも、ペネロペとサロメが踏ん張ってこの場所に立ち続け、地域の信頼を得てきたから。

 

「絶対このチャンスをものにしてやっていくんだ」という静かな闘志が感じられるチームです。

次回訪問時に、どこまで本物の店舗で踏ん張ることができているか、またみなさまにお伝えできるのを楽しみにしています。


(ペネロペとサロメの働く仮店舗。)



みなさまの応援・ご支援は、ペネロペとサロメをはじめ、ウガンダ・ケニアのラストワンマイルに支援を届けることに大切に使わせていただいています。

それではみなさまお身体にお気を付けてお過ごしください。

 

継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。