PLASの現地活動ケニアプロジェクト-HOPE現地レポート

ケニアレポート| HOPE事業現地スタッフ紹介 #ビアジェンコ

PLASではクラウドファンディング”ケニアの貧困家庭の子どもたちを学校へ!ママたちが養鶏で自立を目指す”を実施中です。

 

PLASがクラウドファンディングで資金を募っているHOPE事業はケニア西部のホマベイ郡で実施されます。この事業は現地パートナー団体のビアジェンコと共に行っています。

今回は、様々な想いを持って活動している、PLASケニア事務所と現地パートナー団体ビアジェンコのスタッフたちをご紹介いたします!

 

 

PLASケニア事務所スタッフ 

①トビアスさん

トビアス・オディアムボ・オゴイ(Tobias Odhiambo Ogoi)といいます。1975年9月27日生まれ、3児のシングルファザーで、 趣味は 自然散策と旅行、写真を撮ること、人と交流すること、そして、子どもたちと一緒に遊ぶことです。大学では科学実験技術専攻で、カウンセリング心理学、コンピュータの基礎 (アプリケーションソフトの操作とハードウェアの基本メンテナンス )についても学びました。また応急処置、防火と安全に関するスキル、HIV/AIDSの母子感染予防(PMTCT)についても知識があります。パラリーガルとして、子どもの権利、性と生殖に関する健康と権利、ジェンダーに基づく暴力などに日々取り組んでいます。 また農業面では園芸作物とバナナやコーヒーなどの換金作物の栽培に従事してきました。 そしてミッションやユース・インターナショナル(Missie jongeren)など、さまざまな立場でユース・リーダーを務めてきました。私は、地域の子どもたちや貧しい人々に大きな情熱と愛情を注いでいます。若者たちが何かに取り組み、フォーマルでもインフォーマルでも生きていくためのスキルを身につけるのを見届けたいと思っています。

◆PLASでの仕事

PLASでは、プロジェクト・コンサルタントとして、モニタリングやデータ分析を通じて、ケニアでのプロジェクト活動をより強化し、実施するための調整役をしています。

この仕事に就いたのは、地域社会や子どもたちのため働きたいという内なる情熱があったからです。また、親と子の心理的な理解、コミュニケーションが好きでした。また、子どものセクシュアリティと発達段階、ジェンダーに基づく暴力に関する問題解決のメカニズム、物理的な戦いでなく、コミュニケーションによって人々が問題を理解し解決できるよう支援したいです。最後に、PLASの運営における高い誠実さに惹かれ仕事を始めました。

◆このプロジェクトに込めた私の思い 

これはよく考えられた、素晴らしい計画です。地域社会で最も弱い立場にある人々、すなわちエイズ孤児と保護者を対象にしています。このグループの人たちは、誰も知らないところで苦しんでいます。しかし、PLASはベースライン調査とリサーチを通じて、彼らが苦しんでいることを理解しています。

◆プロジェクトの周辺地域

シアヤ県、ホマベイ県、キスム県、ミゴリ県の4つの県で、連続してコミュニティ調査を実施しました。この4つの県で一つ共通していることがありました。それは、資金、学費、ランドセル、制服、時には食べ物や薬などが不足していることです。しかし、実際のところ、私たちはこれらに対して継続的に直接資金を提供することはできません。なぜなら、大多数の人は生産する能力はあるが、それを行うための実践的なスキルや知識が不足しているからです。

◆子どもたちの現状

子どもたちは、学校において以下のようなインフラが不足しています。

・テーブル、椅子 - ほとんどのテーブルと椅子は大人用です。 

・トイレ - 大人用の大きな穴があいているトイレしかありません。

・女の子(青年)用の生理用ナプキン  

これらの状況は、学習中の子どもの心を乱し、自分の夢を実現することに集中できなくしています。

◆個人として考えていること

もし私たちが、モノやサービスの基本的な生産に関するスキルや実践的な知識を保護者たちへ与えることに焦点を当てることができれば、将来的により良い持続可能性をもたらすのではないでしょうか?

例:キッチンや庭のように、私たちが提供したものに加えて、不足しているものについてのギャップを埋めます。制服、靴、ランドセル、小さなパン屋など、炭のような簡単に手に入るエネルギーを使って生産する手段を提供することで、経済的なニーズを満たすことができます。ミシンの提供や、興味のある人への短期間のトレーニングなどがあれば、経済的なニーズを満たし、リーズナブルな価格で商品を手に入れることができるようになると思います。

◆日本のサポーターへのメッセージ

あなたの支援に感謝します。「あなたはとても大きな心を持っている」、そして実際に人間の感情に触れて、あなたは人間の苦しみというものを理解していると言っても過言ではないでしょう。このコミュニティには、心理的、社会的、経済的にポジティブな変化がもたらされています。このコミュニティや、同じような状況にあるコミュニティで、より多くの人にこの支援が届くようになるとありがたいです。

 

 

プロジェクトコーディネーター

①パンボさん

私はケニア出身のパンボ・エフライムです。

ホマベイ郡のビタ準区にある、ルワンダ・ニャマサレという小さな村で育ちました。私は10年以上にわたって様々な若者や子どもたちのプロジェクトに携わってきました。私の人生のインスピレーションは、若者や子どもたちのプロジェクトで地域社会に貢献し続けることに繋がっています。私は、若い世代の社会生活、特に性と生殖に関する健康や学業、仲間の間の同調圧力、そしてHIV/AIDSや若者の妊娠といった健康関連の問題に熱心に取り組んできました。

◆自立を促すキャリアカウンセリング

現在私は、ケニアの団体であるヴィアジェンコとPLASとのパートナーシップの下で実施されているキャリアカウンセリングプロジェクト(FLOWER事業)のプロジェクトコーディネーターを努めています。

このプロジェクトは様々な弱者や片親世帯が自立することを目的とし、ホマベイ郡のビタ準区にある3つの行政地区にて活動しています。

プロジェクトでは、子どもたちにキャリアカウンセリングのカリキュラムを実施し、保護者にはより良い子育てのためのカウンセリングセッションを提供しています。また、家庭の収入水準を向上させるために、収入を生み出す活動(IGAs)を開始できるようにしています。

◆日本の皆さんへのメッセージ

このプロジェクトは、対象となる方々の生活を改善し、変化を起こす大きな可能性を秘めていると信じています。このプロジェクトの受益者の多くがこのことを証明しています。ですから、このプロジェクトを意欲的かつ情熱的に支援してくださった日本の皆さまに感謝することは、私の大きな喜びです。

このような支援に、私は大きな感銘を受けるとともに、私たちのコミュニティを代表して、心から感謝申し上げます。

カウンセリングを通して、受益者の生活、特に保護者と子ども、子どもと子どもとの関係には多くの良い変化が見られました。保護者については、子ども達と効果的なコミュニケーションがとれるようになりました

◆これからも、地域のために。

私たちの地域の人々の生活環境を改善するために、日本の皆様が行っている努力に対し感謝するとともに、今後も事業を支援していただけることを願っています。

 

 

カウンセラー 

① ポウリンさん

私はケニアのビタ準区で生まれ育ったポウリン・アドヨです。結婚していて、4人の子どもがいます。また、時間があるときに聖歌隊で歌うことが好きです

ヴィアジェンコでは、2011年からソーシャルワーカーとして働いています。

子どもの頃から、地域の恵まれない人たちを助けたいという思いがあり、その思いがこの道を選んだ原動力の一つとなっています。地域社会と共に仕事をすることは、私にとってとても光栄なことです。

◆カウンセリングを通して見られた変化

現在、私はFLOWER事業でカウンセラーとして働いており、家庭レベルで、子ども達とその保護者の方々、双方に対してのカウンセリングを担当しています。毎月10世帯を訪問し、毎回の訪問で違うテーマをシェアすることになっています。

 

②ダンさん 

私の名前はダニエル・セコです。ムビタ小郡の子供たちの未来をより良くしようとしている34歳のエネルギッシュな若者です。ご存知のように、ムビタはケニアの旧ニャンザ州、現在はホマベイ郡にあるビクトリア湖畔の農村地域で、高いHIV感染率と貧困、学校の退学などの問題があります。私は地域に根差した活動をしているビアジェンゴで、PLAS協働プロジェクトのカウンセラーとして働いています。このプロジェクトは、HIV/AIDSの影響を受けている脆弱な家庭のなかで暮らす、あるいは孤児として暮らす子どもたちの教育・雇用機会のための包括的なプログラムです。このプログラムをより拡大していくことにも重きをおいています。

◆カウンセラーとしての思い

思春期の子どもたちは、男の子も女の子も、”人生について何でも知っている”という態度をとるかもしれません。しかし、教育やライフスキルの向上、生活水準の改善、さらにはHIV感染や望まない妊娠を防ぐために必要な正しい情報や教育、スキルを持っていない場合がほとんどです。

思春期の子どもたちや若い女の子にリプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)について話すのは親であってもほとんどの人にとって抵抗感のあることです。クールに話したいと思いつつも、妙に古めかしく感じてしまいます。しかし、この地域では、10代の望まない妊娠や、学校を中退した若者のHIV感染率が依然として高いのです。私は時々、なぜ親は子どもに性と生殖に関する情報を話すことを恐れるのだろう?と不思議に思います。

子どもたちのより良い未来のために、一若者として、このギャップを埋め、多くの親と子どもたちにこの重要な情報を伝えたいと強く思っています。性に関する質の高い情報にアクセスすることで、リプロダクティブヘルスをコントロールできるようになり、早い時期からの性教育は悪影響であるというイメージを払拭することができると信じています。

カウンセラーとしての私の日々の役割は、子どもたちに自分のキャリアやその実現方法について話し、リプロダクティブヘルスの問題など直面しうる課題を明らかにし、それにどう対処するかを手助けしながら考え、努力によって人生を変えられることを子どもたちに知ってもらい、さらにライフキャリアレインボーのワークシートを使って一緒に人生設計をすることです。また月に一度、10人の保護者にも、家庭での子どもの発達とケア、子どもとのポジティブなコミュニケーションスキル、子どもの宿題にかかわる理由、子どものリプロダクティブヘルス問題への対処法などについて話しています。

◆プロジェクトの意義

長い一日の仕事の後、仲間と一緒に座り、現場での経験を共有するのは貴重な時間です。そして、確実に落ち着けるものです。

正直なところ、リプロダクティブヘルスについてのレクチャーは、若く活気のある世代にとって最良の選択だと思います。子どもたちへのキャリアカウンセリングは、私たちのコミュニティや将来のリーダーにとって、必ずやらなくてはならないプロジェクトのひとつでした。PLASのこの取り組みに感謝し、このプロジェクトでより多くの子どもたちがサポートされることを望みます。

 

③べナードさん

私は現在ヴィアジェンコでキャリアカウンセラーとして働いていている、べナード・カスクです。結婚していて、現在学校に通う3人の子ども達に恵まれています。

私は敬虔なクリスチャンで、一日の始まりには毎日欠かさず祈りを捧げています。また、体をリフレッシュするために、毎日運動をしています。

今は高齢となった母ですが、若いころには地域社会に様々な貢献をしていました。そんな母の影響もあり、私も地域社会で働くことに決めました。

◆子どもの頃から夢見た仕事

ソーシャルワーカー、そしてカウンセラーとして、支援を必要とする多くの親子のキャリアカウンセリングを行うとともに、子ども達の社会的な役割や幸福度を高めることに力を注いでいます。私は子どもの頃からこの仕事に対して強い思い入れがあり、生涯この仕事を続けていきたいと思っています。この仕事には強い情熱があるだけに、一緒に仕事をする同僚は大きな期待を寄せてくれているのにもかかわらず、十分なサポートができないまま終わってしまうなど、時には困難にぶつかり悩むこともあります。

◆PLASのプロジェクトを通して

PLASプロジェクトは開始以来、140世帯に自分たちで農業を行える環境や知識を届け、地域内の経済活動を活性化させてきました。子ども達やその保護者は、トレーニングセッションを通して知識やスキルを身に付け、自分たちの考え方の幅を広げています。

PLASは私たちが行う全ての事業の経済的な側面でも大きな力を発揮しています。私たちの業績は、日本の皆さまの支援なしには簡単には実現できなかったと感じています。

 

④エマさん

私は、現在ヴィアジェンコでソーシャルワーカーとして働いています。PLASプロジェクトにはキャリアカウンセラーとして携わっています。また、私はヴィアジェンコが活動するビタ準区に住んでおり、決して裕福とは言えない家庭で育ちました。現在は、シングルマザーで子どもが1人いますが、16歳の時に両親を亡くしているので、弟妹の面倒も見ています。

◆ヴィアジェンコでの仕事

私はヴィアジェンコで、資格を持ったキャリアカウンセラーとして様々な部門の仕事ができています。例えば、コミュニティヘルスワーカーとしての仕事、HIVテストやカウンセリング、さらに思春期の子ども達向けのファシリテーションなどです。そしてPLASプロジェクトでは、子どもと両親へのカウンセリングなどを行っています。

◆PLASのプロジェクトについて

私は、トレーニングやスタッフ個人の能力開発の面で、PLASがキャリアアップや専門的能力の開発機会、特にメタファシリテーショントレーニングの指導を行っていることを大変嬉しく思っています。

またこのプロジェクトを、支援を通して支えてくださっている日本の皆さまに本当に感謝しています。

 

 

インターン生

①ヘンリーさん

こんにちは、ヘンリーです。私は23歳の男性で、VIAGENCOという地域開発を専門とする組織でインターンをしています。

大学で履修している授業と、カクテルのように様々な人に囲まれる環境で育ったおかげで、家庭訪問や教会、C.B.O.Sが主催するチャリティーで、孤児やストリートチルドレン、恵まれない子供たちとたくさん接することができました。

それが子供の教育、エンパワーメント、カウンセリング、親の経済水準の引き上げなど、子供や地域の発展を扱うプロジェクトに対してポジティブな感情を抱くことに繋がっています。

なので、ルワンダでPLASのミッションを聞いたとき、私はこのプロジェクトに惚れ込んでしまったのです。

◆日々の仕事はなにをしている?

私はフィールドオフィサーやカウンセラーに同行して、学校でのセッションや家庭訪問を行い、その後セッションに関する報告書の作成を手伝っています。また、書類整理やコピーなど、一般的な事務作業も手伝っています。

PLASのミーティングや、コミュニティホールで親子向け、子ども向けに行われるイベントにも参加しています。

◆日本の皆さんへメッセージ

このプロジェクトがより多くの親子や恵まれない家庭を取り込むため、拡大されることを心から願っています...。

ここケニアのムビタ・ルアンダでは、マスクを着用し、消毒をすることで健康を保っていますが、全世界でこのパンデミック(コロナ)を打ち負かすために、皆さんも健康を保っていることを願います。

 

ぜひこの事業を成功させ、ケニアのお母さんと子どもたちが未来を描けるよう、クラウドファンディングにご協力をお願いいたします。