PLASの現地活動プロジェクト-SHINE現地レポート

ウガンダレポート|白熱の農業研修とグループ貯蓄

 

8月27日から約1か月間、PLASの海外事業担当の藤原がウガンダへ出張へ行って参りました。前回に引き続き、SHINE事業から農業研修の様子とグループで行う貯蓄についてのレポートをお届けします。

 

HIV陽性シングルマザーの家庭では、教育費が払えずに、子どもたちが休学や退学になることがしばしあります。そこでSHINE事業では、グループで土地を借りて農業を始め、その土地で昔から育てられてきた乾燥に強く、栄養価も高い在来野菜を中心に育てていくことで、安定した生計を立てられるよう支援を行っています。

 

2021年9月20日、21日と2日間にわたって座学による研修が行われました。

講義①:年間農作スケジュールの作成

研修の参加者はSHINE事業の2期生たち。前回の研修内容の復習から講義がスタートしました。

土の作り方や種の選びかた、野菜の育て方や病害虫対策など、農業局職員でもある講師から様々な質問が飛びます。前回の講義から1年以上経っているうえ、内容もたくさんあったにもかかわらず、参加者のシングルマザーたちはとてもよく覚えていて、積極的に手を挙げて答えていました。

 

前回の研修についてはこちらから

ウガンダレポート|野菜と育てる家族の未来

 

回答も素晴らしいものが多く、講師の呼びかけで会場から拍手が起こる場面もありました!

(写真)研修を受けるSHINE2メンバー

 

1日目は、農業の年間スケジュールを作成していきます。まずはざっくりと雨季と乾季に分けて、どの時期に何をするかを学んでいきます。

 

更に詳細に、何月にどんな野菜を植えるかが書き込まれていきます。7月~12月の半年間がひとつの区切りになります。

(写真)7月~10月
(写真)11月~12月

 

 

講義②:野菜の保存方法

つぎに収穫した野菜ごとに、長期保存の方法についても学んでいきます。

(例)

  • Gobeはゆでてから天日干しする
  • Dodoは天日干しにしてポリッジなどで食べることが出来る
  • Jobyo, Nakatiは保存できない。

※ドゥード、ナカティ、ジョビョ、ゴベはいずれも在来の葉物野菜で栄養価が高い

 

(写真)講師のジョンソン

講義③:栄養について

日々の食事からどのように栄養を摂取するかについても、講義の中でも特に時間を使ってしっかりと伝えていきます。

食事には、「少なくとも一つの黄色いもの」(にんじん、マトケなど)、「主食」(米、ポショなど)、「ビタミン」(緑の野菜)、「タンパク質」(豆類、動物性たんぱく質)を入れるべきである、など。

 

「なぜ食べ物を食べるのか?何のために食べるのか?ただ生き延びるために食べるのではなく、食べたものをエネルギーに変え、自分自身を高めていこう!」

という講師の言葉には、会場から大歓声と拍手が起こっていました。

2日間を通して

講師役を引き受けてくれたジョンソンさんは、普段は農業局に勤めています。コミュニケーションがうまく、カユンガのお母さんたちにも慣れていて、反応を引き出したりお母さんたちが疲れてくる前に話を終えたり、適宜休憩を入れたり、上手に研修を引っぱってくださいました。

 

今回参加したシングルマザー達も全員が時間どおりに集まり、2日間の講義に真剣に耳を傾けていました。SHINE事業1期生も数名が、知識のリフレッシュのために参加してくれていました。

グループ貯蓄の活動報告

SHINE事業では毎回、ミーティング時に参加者から貯蓄を預かり管理をしています。

今年は3回に渡り集会が行われ、それぞれのメンバーから2,000UGX(約63円)ずつ集められていました。

 

集会で集めたお金は、グループ用と個人用にわけられ細かく管理されています。

 

2021年6月15日の集会ではマスク40枚がグループ貯蓄から購入されました。

6月15日以降、ロックダウンや20人以上の集会禁止になったことで集会は行われていませんが、再開出来るようになり次第、4回目の集会を行いたいとカユンガメンバーであるジョイが話してくれました。

 

それぞれの集会では貯蓄だけでなく、お祈りのあとモデレーターから話があったり、カユンガメンバーであるジョイから、アドヒアランス(治療環境の改善)や病院の受診日を逃さないことなどが話されています。

 

治療と農業というのは結びつかないかもしれませんが、実は治療環境の改善(アドヒアランス)を低下させる原因の一つに、食糧不足があります。十分な食事を摂れず、空腹時に治療薬を服用すると、気分が悪くなってしまうことが報告されているのです。

 

SHINE事業を通じて、参加者の農業技術を向上し、自らの力で食糧確保できるスキルを獲得することをこれからも目指していきます。

アドヒアランス向上プロジェクトについて(リンク)

 

こうした活動が出来るのは日本の皆様の暖かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

https://www.plas-aids.org/support/monthlysupporter