PLASの現地活動現地レポート

「航空技術者になりたい」カウンセリングを受けたケニアのエイズ孤児の夢

子どもたちが健やかに育ち未来を切り拓くために

今日はケニアのホマベイ郡のライフプランニング支援のお話です。

事業では、地域の30家庭の子どもと保護者にカウンセリングの提供を行っています。

小学校高学年の子供に対してキャリア発達を促すカウンセリングを実施。また保護者には子どもの発達や進学、会計管理に関するカウンセリングを提供しています。

それ以外にも職業人からキャリアパスについての講演を聞くキャリアトークなども行っています。


(写真:カウンセラーと子どもたち)

そこで、子どもたちが自身の置かれた状況ん屈せず、自らの未来を切り拓くために必要なスキルを獲得することを目的とし、キャリアカウンセリング事業を行っています。

学校から帰ると外で遊ぶ毎日だった

事業に参加するコリンズ君、14歳は、きょうだいの中で年長。

学校から帰ると、勉強やお手伝いはせずに、外で遊ぶ毎日でした。

母親のミリセントさんはHIV陽性者で、夫を亡くし経済的に苦しい日々を送っていました。これまでもコリンズ君が勉強に集中するよう試みましたがうまくいっていませんでした。

コリンズ君の変化 成績は12番から4番に

2016年、コリンズ君とミリセントさんは事業に参加することになりました。

カウンセリングを通してコリンズ君は自分の夢をかなえるために継続した努力が必要であることを知りました。

ミリセントさんは事業で学んだコミュニケーションスキルでコリンズ君に働きかけました。

2017年4月、カウンセラーがミリセントさんを訪問すると、コリンズ君の変化を誇らしげに話してくれました。

放課後、学校に残り勉強を続け、クラスで12番だった成績が4番に上がりました。生活態度もよくなり、担任の先生にも褒められたそうです。

「航空技術者になりたい」

コリンズ君のユンは航空技術者になることです。

ミリセントさんは、コリンズ君がこれからも勉強に励んでくれることを願っています。

わたしたちもコリンズ君の夢と日々の努力を見守っていきたいと思います。


(写真:親身に話をするカウンセラー)