PLASの現地活動現地レポート

ケニアレポート ―数値に表れる成果、表れない成果―

2013年の1月から6月までの半年間で、啓発リーダーたちは合計142回の啓発活動を実施しました。
3月は大統領選の影響でほとんど活動が実施できず、実質的に稼働していたのは5か月弱でしたので、平均するとほぼ毎日活動が実施されていたことになります!

142回の啓発活動には、4600名を超える住民の参加があり、その7割近くが女性でした。

啓発活動が実施された場所の内訳を見てみましょう。

啓発活動の6割近くが、地域の住民組織を対象に行われています。
住民組織の多くは女性が大半で、とても活発ですので、これらの場所で啓発された内容は、組織のメンバーを通じて家族や友人に伝わっていきます。

青空の下でおこなわれる啓発活動

このように数値に表れる啓発リーダーたちの頑張り以外に、必ずしも数値には表れない成果も現場では実感しています。

例えば、月例反省会で啓発リーダーたちに活動を実施する上での課題を聞くと、以前は「住民が集まらない」「グループが見つからない」「難しい質問をされ、答えられなかった」などたくさんの課題が挙がっていました。

月例反省会で、啓発リーダーに成果や課題を共有してもらいます。

ところが最近は、「課題はあまり感じていない」という、なんとも自信ありげな答えがちらほら(笑)。その自信の理由を聞いてみると、「プラスが定期的に実施してくれるリフレッシャー研修で、よくある質問の答え方などを学んだので、返答に詰まるような質問はなくなった」とのこと。住民から個人的に相談される機会が増えていることも、啓発リーダーたちの自信につながっているようです。

さらに、地道な活動のおかげで、事業開始当初は新規グループの発掘に困っていた啓発リーダーたちも、今では住民たちから多くのグループを紹介されて、数が多すぎてまわりきれない!という嬉しい悲鳴をあげています。

課題はない?!

このように、啓発リーダーたちが住民から相談を持ち掛けられたり、他グループの紹介を受けたりするのは、啓発リーダーたちが地域住民から信頼されている証だと考えられます。地域から信頼される啓発リーダー、これはまさにプラスが目指している、理想的な啓発リーダー像に近いと感じています。

啓発リーダーの話を熱心に聞くお母さんたち

地域には、大手団体で研修を受けたと豪語し、上から目線で住民を「教育する」という姿勢の人も少なくありません。そのような中で、住民に寄り添い、同じ目線で対話を持つことのできる啓発リーダーたちを育成することは、住民の行動変容を促す上でとても大きな役割を果たします。

プラスの事業では、研修内容も全て啓発リーダーの理解度に合わせて内容を組んでいます。その成果が少しずつ表れているのだと思うと、例え数値には表れなかったとしても嬉しいものです。一過性の啓発で終わるのではなく、地域に根付いた啓発リーダーの存在が地域の本当の財産になると信じて、次回の研修内容を作るのが今から楽しみです!

文責:谷澤明日香

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