現地レポート

ケニアレポート -キスムの休日-

現在、ケニア事務所では来月実施される第2回リフレッシャー研修の準備が佳境に入っていますが、今回の現地レポートは少し趣向を変え、今月からケニア事務所復帰となった大島が、ローマの休日ならぬキスムの休日の様子をお送りします!

プラスのケニア事務所があるキスムはケニア西部にある国内有数の都市。私たちは野生の国にいながらサファリツアーなどには滅多に行くことがないのですが、先日、ケニア西部を代表するキスム博物館をスタッフ全員で訪れました。

この博物館はキスムの人口のほとんどを構成しているルオ族を中心としたビクトリア湖周辺部に暮らす民族についての展示、主にケニアで見られる動物や昆虫の生態展示、さらにケニア唯一の水族館を完備(といっても家庭用サイズの水槽での展示)している総合博物館。

ルオ族の家屋。夫の家よりも第一夫人の家の方が大きいことに驚き。

敷地内を歩いていると、アルダブラゾウガメが私たちを迎えてくれました。100歳は超えているといわれるこのゾウガメ、滅多に立たないということでしたが、幸運にも立ち上がり、私たちが頭を触ってもおとなしくじっとこちらを見つめたまま。一世紀以上生きてきた貫録と固くて乾いた皮膚が印象的でした。

職員の許可を得てゾウガメを触る駐在員谷澤とインターン上坂

そしてこの日の訪問目的だったヘビの餌付けを観察しにヘビの展示スペースへ。ケニアに生息する無毒・有毒ヘビ数種が展示されており、体長30㎝ほどの小型のヘビから3m超の大型のものまでその種類は様々。その中でも最も存在感を放っていたのは、ケニアでも多くがその毒によって亡くなっているというブラック・マンバ。人が噛まれると1時間以内で死に至ってしまうそうです…

ガラス越しのブラック・マンバ。口内が黒いことからそう名づけられたそう。

餌のネズミがケージに入れられたと同時に襲い掛かるブラック・マンバ。ネズミはたったひと噛みの毒によって手足の自由を奪われてしまいました…その後の捕食の様子も大迫力。サバンナではライオン以上に出会いたくない相手かもしれません。

無毒ヘビのサンドボアを手に取り興奮気味の私

日々の業務から離れ、スタッフ全員がリフレッシュできたこの日。ヘビの捕食観察という恐怖?体験を共にしたスタッフは、通常の業務でもそこで得た信頼関係が発揮されるかもしれない!?
最後に、今回の訪問は博物館で勤務されている青年海外協力隊の隊員の方にご案内していただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

文責:大島陸