現地レポート

ケニアレポート -50名の新たな啓発リーダーたちが誕生しました!-

ピーカンの毎日から一転、曇り空が多くなっており、雨期の気配を感じつつある今日この頃、朝から畑を耕して雨期に備える姿を見ることが増えました。

さて、これまで何度か準備状況についてお伝えしてきた啓発リーダーの研修ですが、先週待ちに待った啓発リーダーの研修が実施されました!今回は研修中の様子をお送りします。

研修は広いお庭のある教会で行われました。

研修で扱う内容は、HIV/エイズの基礎知識母子感染の仕組み安全な母乳育児母乳代替品での育児方法パートナーを含む家族全体の巻き込みスティグマや偏見コミュニケーションスキルなど多岐にわたります。講義形式だけではなくグループワークなども適宜組み込んだり、バナナを使ってコンドームの装着も練習しました。

コンドーム装着の練習中

啓発の実演では今後の地域での活動を想定し、言葉づかいや立ち居振る舞いにも気を付けた上で、前日までに学んだ成果を発揮してもらいました。終盤には出身区ごとに分かれて今後の活動計画を練り、ターゲットを考慮したトピックの選び方や地域住民への情報の伝達方法など具体的な方法に落とし込む作業をおこないました。

身振り手振りを使って説明する啓発リーダー

色々なことを研修で取り扱いましたが、プラスが啓発リーダーに求める姿勢の中で特に大切にしていることがあります。それは、住民たちに“こうしなさい”と一方的に考えを押し付けるのではなく、正確な知識を伝え、住民自身がメリットとデメリットの両方を理解した上で判断できるような手助けをすることが彼ら啓発リーダーの役割であるということです。

県の栄養官も講師に招き、母乳育児などについて講義を担当してもらいました

啓発リーダーが答えを決めてしまうのではなく、住民自身に決めてもらう。
このことを常に念頭に入れてもらいながら、50名の啓発リーダーたちは来月から地域で啓発活動を展開していきます。彼らの今後の活躍に乞うご期待!

文責:谷澤明日香