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【Weekly News】ザンビア:自力で生活するエイズ孤児たち

2010年までに、ザンビアのエイズ孤児は150万人に達すると予想されている。
エイズの蔓延により両親を奪われた孤児の多くが、大都市で路上生活を強いられている。
この問題の深刻さについて、政府内で意見が分かれている。
2007年の中央統計局発表のデータによると、ザンビアの孤児数は85,000人とのことだが、
国連児童基金(ユニセフ)やその他の国際人道的支援組織は、
現時点で100万人以上との数値を出している。
ザンビアの社会・経済構造が、HIV/AIDSの蔓延により著しく損なわれたことは明らかだ。
国内にエイズが蔓延するにつれ、孤児の数も増加している。
「政府のエイズ撲滅戦略は上手く行っていない。
長年様々な公共施設が、路上で生活するエイズ孤児の自立支援を続けてきたが、
訓練後の子ども達の引き取り先まで考慮したところはない」
こう語るのは子ども達のためのネットワーク(Children in Need Network) のGodfridah Sumaili会長。
青少年育成省のエイズプログラム担当官であるMwale Katete氏は、
研修施設卒業後の子ども達の技能維持・向上に向けた政府の取り組みを支援してこなかった、
とNGOに非難の矛先を向けた。
「政府への支援を怠り、この問題をないがしろにすれば、孤児達は路上生活から抜け出せず、
成人してから鬱積した不満を社会にぶつけることになるだろう」とKatete氏は語る。
子ども達のためのネットワークのPamela Chisanga氏は、
「問題への取り組み方を変えなければなりません。
路上の子ども達への悪影響を緩和するためにも、
プログラム設計の段階で子ども達自身に参画してもらう必要があります」と語った。
彼女は発展に直接資するようなプロジェクトをつくる必要がある、と考えている。
原題: Vulnerable Children Must Fend For Themselves
日付: January 27, 2009
出典: Inter Press Service
URL : http://www.ipsnews.net/africa/nota.asp?idnews=45570