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【Weekly News/2008-04-03】ケニア:混乱が招く新たなHIV感染危機

※昨年末にケニアで実施された大統領選挙の結果、不正選挙を主張する野党側と再選を主張する政府側の意見が真っ向から対立、各地で支持者同士の衝突が発生し1000人以上が死亡する事態に発展した。
2008年2月28日にようやく連立政権樹立に合意がなされましたが、以下の記事は合意がなされる約1週間前、政治的混乱が引き起こすHIV/AIDSの影響に関してデイリーネイション紙に掲載された記事です。

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保険医療の専門家は今回の政治的混乱が招く影響について、早急に情勢が落ち着かない限り、これまでケニアが積み上げてきたHIV/AIDS対策の成果は失われてしまうだろうと指摘する。
ケニアの国家エイズ管理委員会(NACC)と国連エイズ合同計画(UNAIDS)は家々から追いやられた人々、特に若年層はこの混乱の中で性的暴力などによるHIV感染のリスクにさらされる確率が高く、新たな感染者急増へのカウントダウンが始まったかのようだ、としている。

特に事態が緊迫化しているケニア西部やナイロビなどでエイズ治療を受けていた人々はこの混乱によって治療中断を余儀なくされ、確認されているだけでも2,391人が早急な治療再開を必要としている。
事態が速やかに解決され、治療が再開されなければこれらの人々はエイズ・結核治療薬への耐性を持ってしまい、取り返しのつかない事態に発展しかねない。
このような事態を避けるべく、国家エイズ管理委員会は委員会、市民社会、宗教組織からなる特別対策本部を設置、
ケニア全土の難民キャンプにて迅速に対応していくとしている。
予測ではおよそ1万5千人のHIV感染者が家を追われ、そのうち6,750人がエイズ治療を受けていたという。

原題: Crisis raises new HIV cases
日付: Feb 22, 2008
出典: The Daily Nation
URL : http://www.aidsportal.org/News_Details.aspx?ID=7004

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