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【Weekly News/2007-06-21】ウガンダ:子どもから青春を奪うエイズ

HIV/AIDSが子どもに大人になることを強いている。
両親、または保護者がエイズで亡くなると、年長の孤児、特に女の子が弟妹の面倒を見なければならなくなるためだ。

調査によると、ウガンダには約250万人のエイズ孤児がおり、家庭で家長になっている孤児たちも少なくない。
「両親の死が孤児たちを孤独にし、就学の機会を遠ざけ、結果として軽蔑の目にさらされたり児童労働に従事させられる」
と、国家児童会議事務局長のジョイス・オティム氏は語る。
両親が亡くなった時、祖母が家長になることもあるが、家庭環境を維持するのは難しい。
そして祖母が亡くなると、分裂した拡大家族の現状もあり、孤児の引き取り手が現れることは稀である。
結果、子どもが家長となる家庭が多くなる現象が起きている。
ウガンダで家長が子どもという家庭は90年代前半から増え始め、以降、タンザニア、ザンビア、ジンバブエと、HIV/AIDSとともに拡大し、現在では世界的な問題となっている。
一部の調査では、全世帯のうち、子どもが家長になっている家庭の割合はジンバブエで3%、ザンビアで7%、ルワンダでは13%にも上る。HIV/AIDSコンサルタントのリディア・マンゲレラ医師は

孤児が多く生まれるのはエイズの拡大を防げないからではなく、多くの親がARV(抗レトロウィルス薬)を服用できていないからとしている。
「治療を受けられる人数が増えているにもかかわらず、ARVを利用する親が少なすぎる。これでは親は早くに亡くなり、孤児が取り残されてしまう」
と、マンゲレラ医師は危惧している。

原題:AIDS Robs Children of Childhood
日付: 15 June 2007
出典: New Vision

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