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【Weekly News/2007-05-09】中国のエイズ孤児を題材にした作品がオスカー受賞

エイズ孤児を題材にした映画、
“The Blood of the Yingzhou District”(中国語タイトル:穎州的孩子)が
第79回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞でオスカーを獲得した。
これを受けて、中国東部、安徽省の潁州でエイズ予防の活動家たちは、
エイズ孤児への支援が拡大されるだろう、と語った。
「中国のエイズ孤児の現状を忠実に描いたこの作品が受賞したことを本当に嬉しく思います」
と語るのは地域で活動するNGO、Fuyangエイズ孤児救済協会責任者のZhang Yingさんだ。
2003年の設立以来、Zhangさんの協会は現在に至るまで400名以上のエイズ孤児を支援してきた。
基金を積み立て、毎月400元(約$51)を孤児に支給、
里親探し、エイズ啓発キャンペーンなどで地域の意識を高め、偏見をなくすなどの活動をしてきた。
潁州には615名がHIVに感染しており、
売血によってHIVに感染し
36人の子どもがエイズ孤児となっている。
地方議会は毎年100万元をエイズ予防啓発キャンペーンに投資するなどの対策を取っており、
人々のHIV/AIDSに関する意識を高める方法も模索している。
“The Blood of the Yingzhou District”は、
香港生まれのルビー・ヤンがZhangさんたちの活動を2004年から1年間取材したものを
同賞の受賞経験があるトーマス・レノンと共同制作したものである。
ドキュメンタリーは中国の伝統的な家庭と村落での恩義が
感染症の恐怖と相反する様を描いている。
HIV陽性のGao Junという少年とエイズで親を失った子どもたちが、
知識の欠乏と感染への恐怖から、友人や親族から敬遠されながら生きている様子が
39分間の映像に収められている。
現在、中国は不治の病、エイズの脅威に直面している。
中国保健省、UNAIDS、WHOによれば
約650,000人がHIV/AIDSと共に生きている。
エイズ孤児の数は76,000人に上るといわれている。
原題: Documentary depicting care for AIDS orphans in Chinese city wins Oscar
日付: Feb 27, 2007
出典: People’s Daily Online
URL : http://english.people.com.cn/200702/27/eng20070227_352611.html
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この短編ドキュメンタリー作品は
5月27日(日)、午後11:00〜翌0:00にNHK衛星第一の
「BS世界のドキュメンタリー」内で放送されます。
ぜひご覧になってみてください。
→BS世界のドキュメンタリー

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