Positive Livingワークキャンプ

2007春ケニア国際ワークキャンプ参加によせて

ケニアワークキャンプに参加される郭晃彰さんがワークキャンプに向けての想いを綴ってくれました。
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日本におけるHIV感染者数が1万人。
アフリカでは2580万人。
それが世界規模になると、4030万人という膨大な数に達する。
僕は昨年、大学に入学してから日本のHIV/AIDSの問題について学んだ。
調べていくうちに分かった、日本国内の感染者数「1万人」という数字はとても多く感じた。
そして、この数字は先進国で唯一増加の一途を辿っており、2010年には5万人にまで達するとさえ言われていることに危機感を覚えた。

しかしながら、日本を始めとする先進国ではエイズ発症を防ぐことのできる有効な治療薬とその方法の発見に力を入れており、今では「HIV感染=死に直結」という方程式は成り立たなくなっているのが現状である。
しかし、これは日本を始めとする先進国の話である。
僕たち先進国の人間のみが毎日豊富な食料や資源と共に何不自由のない暮らしを送っており、HIV/AIDSの脅威からもある程度ではあるが逃れることが出来ているのだ。

だが、世界に目を向けたとき、その現状は思わず目を覆いたくなるほどに悲惨で残酷なものである。
今回、僕たちが約3週間滞在することになったケニアとウガンダの国境線に程近い、Ukuwalaという小さな町には約21000人の人々が生活している。

2006年、この町で行われた、19〜49歳を対象にしたAIDS検査の結果は驚くべきものだったという。
107人中59人が陽性。
単純に考えると、もうすでに2人に1人がHIVによりその命を削られ始めているのだ。
ここでは働き盛りの大人たちが次々にエイズによって命を奪われ、生計をたてるためにエイズ孤児を始めとする幼い子供たちが仕事をせざるを得ないのだという。

そして、教育を受けることが出来なかった子供たちが、HIV/AIDSに対する正しい知識を持たないまま、いつしか大人になり、再びエイズ孤児を生む…という悪循環の連鎖が未だ断ち切れていないのだ。

 

しかし、これらの話は全てが聞いただけの話である。
僕は自分の目でその状況を見たこともないし、ましてや彼らの恐怖や苦しみや、明日の生活さえの保障もない彼らの気持ちを理解してあげられる訳がない。
僕は一緒に病気と闘うことのできる感染者でもないし、知識のある医者でもない。
ただの学生でしかないのだ。

一体、自分はエイズによって親を亡くした子供たちに何をしてあげることが出来るのか。
この過酷な現実を前にして、僕はこのキャンプへの参加を渋っていたのだ。
そのあまりに大きすぎる問題と向き合うことに怯えていたのだ。

けれども、この問いに対する答えはすぐに出た。
僕はこの現状を知ってしまった段階で、この問題は確実に自分にも関係があることなのだと感じた。
それならば、その事実から目を背けることなく、真正面から真剣に向き合ってみることが今やれることであり、やるべきことであると思った。
実際にケニアの地に足を運び、自分の目でもって確かめたいという気持ちが日に日に強くなり、自分がケニアの子供たちのためにやれることを探すため、このキャンプに参加することを決意した。

僕の好きな言葉に「最後に死ぬのは希望だ」という言葉がある。
この世界には様々な困難がある。だけれども、希望さえ見失うことがなければ、僕たちは行動を続け、この困難を切り抜けることが出来るという意味が込められた言葉である。
いつか、世界中の人々が苦しみから逃れ、明日の命に怯えることなく、“Love&Peace”と肩を組みながら、共に笑える日々が訪れること信じて…
そして、この気持ちをケニアの子供たちに伝えるために、希望への第一歩を踏み出すこととしたい。

早稲田大学 人間科学部 1年 郭 晃彰 [カクテルアキ]

 

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