PLASの現地活動現地レポート

ウガンダレポート|プロジェクトから学んだ事:ペーパービーズプロジェクトに参加するシングルマザーの声―

「収入と支出のバランスを取るの。優先順位を決め、不必要な出費を抑えるようにしています。」

そう語るのはウガンダのペーパービーズ事業に参加するスーザンさんです。

スーザンさんは、エイズで亡くなった娘の子どもたちを育てています。
事業では、ペーパービーズのネックレスを制作し、その売上が副収入となり家計を支えます。期間内に、決められた数量のネックレスの完成を目指します。


インタビューに答えるスーザンさん

制作されるビーズの質は現地のパートナー団体マルチパーパスのスタッフが担当し、出来の悪いものは、やり直しとなります。
ウガンダの貧困家庭では、農業を含め、複数の小規模ビジネスを同時に営んでいるのが一般的ですが、そうした個人の営みに、ある程度管理された事業を副収入として組み合わることで、事業に参加するシングルマザーのお母さんたちはどのような学びを得たでしょうか。プロジェクトから学んだ事をお聞きしました。

スーザンさんと同じように支出を抑えるようにしていると語ったのは6人の子どもたち(うち3人は亡くなったきょうだいの子ども)を養うロビナさんです。


ペーパービーズネックレスを手にするロビナさん

「今までは浪費をしていたかもしれません。それがプロジェクトに参加して変わりました。収入があったときにまず使ってしまうのではなく、何が重要なものかを決め、支出を抑えることで、貯蓄ができるようになりました。その結果、学費の支払いが滞ることがなくなりました。」

週7日マーケットでスナックを売るデボラさんは時間の使い方について言及しています。

「空いた時間に休んだり時間を無駄にしている代わりに、ビーズを作ったり家事をしたりすることで、より多くの利益を上げられることを学びました。」


インタビューに答えるデボラさん

パートナー団体のスタッフに寄り添われながら、期間、数量、品質が決まった中でビジネスを行うという経験が、彼女たちのビジネスやお金に対する考え方に少なからず影響したと思われます。

もちろん全てのシングルマザーがこうした学びを得ている訳ではありません。お金や時間の有効な使い方について、どのようにすれば気づいてもらえるか(単に知識の押し付けではなく)、プロジェクトの質を高めていけるよう、引き続き改善をしてまいります。

(文責:巣内)

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