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【Weekly News/2007-02-08】南部アフリカ:ユニセフレポートが示すHIV/AIDSの現状

国連児童基金(UNICEF)は、いくつかの国々は女性とHIV/AIDSの影響を受けた子どもたちの
保護と支援において進展が見られたが依然大きな溝が存在する、とレポートで示した。
ユニセフ、国連エイズ合同計画(UNAIDS)、世界保健機関(WHO)が共同で発表した
「『子どもとエイズ』世界キャンペーン 第一次レポート」では
全体的な子どもとエイズへの世界の対応は悲惨なほど不十分、と報告している。
このグローバルな脅威に対抗するために、サハラ以南のアフリカ、少なくとも20ヶ国が
孤児と心身ともに傷つきやすい子どもたち支援のための国家計画を発表。
2006年末には改善されたHIV検査、安くなった薬剤、および簡略化した治療方法によって
多くの子どもたちが適切な処置を受けることができる状況になった。
また、教育にアクセスする非孤児と孤児の差異も数カ国で減少している。
しかしながら、専門家の一部はこの楽観的な傾向を示したレポートが増加の一途をたどる孤児、
特に全世界の1520万人のエイズ孤児のうち、120万人が暮らしている
南アフリカについて充分に言及されていないと指摘する。
2006年の終わりまでに、24万人の15歳未満の子どもたちがHIVとともに南アフリカで暮らしている。
このうち、28%の子どもたちが治療を必要としているが、
18%の子どもたちにしか治療を受けることができない。
25万人いるHIV陽性の妊婦のうち、その3分の1しか抗レトロウィルス薬や母子感染予防を受けれない。
これでも、妊婦の22%しかサービスを受けれなかった2005年に比べると著しく改善している。
このユニセフレポートで提起された問題意識を共有し、国際赤十字・赤新月社連盟は2007年、
アンゴラ、マラウィ、南アフリカ、スワジランド、ジンバブエなど南部アフリカ10カ国において
拡大されたエイズに対抗するための様々なサービスを実施する予定。
連盟の推定では、南部アフリカで毎年100万人がエイズに関連する病気が原因で亡くなっており、
孤児と心身ともに傷つきやすい子どもたちは460万人を突破、依然増加を続けている。

原題: UNICEF report shows mixed HIV/AIDS response
日付: January 22, 2007
出典: Integrated Regional Information Networks
URL : http://www.plusnews.org/AIDSReport.ASP?ReportID=6652&SelectRegion=Southern_Africa&SelectCountry=SOUTHERN_AFRICA
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ユニセフ、国連エイズ合同計画、世界保健機関が共同で発表した
『子どもとエイズ』世界キャンペーン 第一次レポートは
日本ユニセフ協会のページからご覧になることが出来ます。
→「子どもとエイズ」世界キャンペーン

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