エイズ孤児は現在1660万人
エイズ孤児とは片親、または両親をエイズで失った18歳未満の子どもを指します。 現在、世界では約3300万人がHIVに感染し、これまでエイズによって2000万人以上の人々が亡くなりました。そして今、HIV/エイズの脅威は子どもにも及んでいます。
エイズ孤児は、2009年の時点で、全世界でおよそ1660万人にもなると言われ、そのうち約9割がサハラ以南のアフリカ地域に存在します。エイズ孤児は現在も増え続けており、14秒に一人、増え続けています。
エイズ以外の理由によって両親を失った孤児の数は1990年から横ばいなのに対して、エイズによって両親を失ったエイズ孤児の数は著しく増加しています。 1990年のサハラ以南のアフリカにおける孤児のうちエイズ孤児の割合はわずか1%でしたが、2005年にはこれが25%にのぼっています。
これまで「大人の問題」とされてきたHIV/エイズが子どもに与える影響が次第に注目されるようになってきました。
エイズ孤児の現状
エイズ孤児は他の孤児に比べ短期間に両親を失う可能性が高く、サハラ以南のエイズ孤児の7割以上が両親を失っています。
エイズ孤児は親を失うと、エイズ孤児の多くは祖父母や親せき、地域住民に引き取られていきます。祖父母に愛情を持って育てられることももちろんありますが、祖父母が高齢のため働くことができない場合、子どもたちは大人としての役割を担い、家族を支えていくことを強いられてしまいます。
また、祖父母はエイズ孤児が成人するまで世話をできるとは限らず、多くの場合、子どもが成人するまでに亡くなってしまいます。
そうすると、その後、エイズ孤児は親戚や近所の家庭に引き取られていきます。引き取り先で、エイズ孤児は、労働力としてみなされ学校へ行かせてもらえないケースが少なくありません。
引き取り先では、すでに多くの子どもを抱えており、教育や医療、衣食住などすべての面でエイズ孤児は家庭の中で最も低い優先順位に置かれてしまいます。 そして、健康、教育、医療、精神的負担など様々な面で困難に直面しています。
エイズ孤児支援の拡大
その一方で、少しずつエイズ孤児の支援は拡大しています。
例えば、支援の結果として最も注目されるのは、エイズ孤児と非孤児の就学率の差が年々縮まってきていることです。しかしながら依然として支援を必要としているエイズ孤児は多く、更なる支援が叫ばれています。






