世界エイズデー募金2018(-2019/1/13)

1999年、ウガンダ。
夫をエイズで失ったことがきっかけに受けた検査で、ジョイさんはHIV陽性であることが判明しました。

当時はHIV陽性者は死の恐怖の中にあると同時に、人々から避けられ差別をうけることも頻繁にある時代。
彼らの中にはウィッチドクター(呪術医)に治療を求めに行く人もいたといいます。

(ジョイさんが立ち上げたHIV陽性者の共助組織「カユンガグループ」のメンバー)

エイズが死の病ではなくなった

12月1日は世界エイズデー。
HIV/エイズの蔓延防止やHIV陽性者に対する差別/偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)によって1988年に制定されました。

今年はそれからちょうど30年。
治療技術が発展し、環境は大きく改善。HIV治療薬が開発され、薬へのアクセスも大きく向上しました。
ウガンダでも、2000年代前半には年間10万人近くいたエイズ関連死者数は、2015年には約2万8千人にまで減少しています。

かつて死の病気と恐れられたHIV/エイズも、継続的な治療と自己管理によって体内のウイルス量をコントロールすることで寿命まで生きることができると言われるまでになりました。

世界のHIV関連疾患で死亡した人の数/UNAIDS(国連合同エイズ計画)より

世界エイズデーが近づくと、エイズに影響を受ける人たちに寄り添うシンボル・赤いリボンが掲げられ、世界各国でさまざまなキャンペーンが実施されます。

そのキャンペーンの中に「U=U」というものがありますが、これは
Undetectable(検出されない)=Untransmittable(感染しない)
という意味で、治療を適切に続けることで、血液中のHIVウイルスが見つからないレベルになれば、感染のリスクは非常に低くなることを表しています。

U=Uキャンペーンは、こうした事実を広めることによって、感染の予防と陽性者本人の積極的な対応を促し、周囲の過剰な恐れを取り除いて偏見や差別の解消まで目指しているのです。

 

私たちPLASも、アフリカのケニアとウガンダで数多くのHIV/エイズの啓発活動を行い、これまで26,785人にエイズ教育を届けてきました(2018年10月現在)。
そして2018年からは、適切で継続的な治療を促すため、HIV陽性者本人たちと医療従事者に働きかける活動(「アドヒアランス事業」と呼んでいます)を現地の保健省とともに開始しました。

継続的な治療をはばむもの

HIV/エイズは適切で継続的な治療をすることで、今日では死の病ではなくなりました。
しかし、その治療をさまたげるものがあります。

その要因の一つ、偏見や差別

ウガンダでは、地域によってはHIV/エイズに対する差別や偏見が根深く、PLASも実際にそうした経験を持つ人にも多く出会います。
ある看護師は「陽性者の多くは、差別を恐れて、人目を避けて早朝にエイズ外来を受診する」と語ります。
また家から近いヘルスセンターを避け、わざわざ遠くの施設を利用する人もいます。

食事も治療をつづけるカギ

空腹時の服用が体調不良をもたらすと言われていますが、PLASの活動地では、食糧が不足し十分な食事を摂れないことで、薬の服用をストップしてしまう人がいます。

現地の人々は自分で畑を耕し食糧を得るのが一般的ですが、農業の知識・技能を学んだ人は多くありません。
そのため気候に左右されやすく、特に経済的に貧しい人々はより大きな影響を受けてしまうのです。

このような差別や偏見・貧困による不十分な食事がまねく副作用などによって、継続的な治療がさまたげられてしまいます。
また適切で継続的な治療薬の服薬が行われないと、HIVが薬剤耐性をつけ治療がうまくいかなくなり、結果的に他者への感染の可能性も高めることに繋がりかねません。

PLASも、これまでの活動の中で命を落としてしまった現地の方も目にしてきました。
私たちは、適切で継続的な治療を促すことで、防げるはずの発症や感染・死をしっかりと防ぎたいのです。

HIV/エイズと共に、前向きに生きてゆける世界を

私たちPLASは現在、より困難でかつ一人で子どもを育てるHIV陽性シングルマザーを主な対象とした活動を主に展開しています。
農業や養鶏・飲食店販売などの職業技能と初期投資の支援によって、生活の向上と経済的自立・精神的な自信をつけ、HIV/エイズと共に前向きに生きることで子ども達の健やかな成長にまでつなげようとするものです。

(農業実習の様子。生計の向上と栄養状態の改善をはかります)

(農業以外にも、養鶏や飲食店の開業支援などによって家計の安定と自立を目指します)

これらの活動に加えて、2018年からは現地行政機関である保健省とともに、医療者へ患者とのコミュニケーションを促進するよう働きかけて、HIV/エイズに影響される人達が適切・継続的な治療を続けやすい環境をつくっていきます。

(現地の医療者)

(ヘルスセンターの様子)

PLASの活動に参加する人達も、かつては病気のことと経済的な事情が重なり、生活に悲観していた時期がありました。
しかし、活動をきっかけに生計を立てる道筋が見えることで自信を得て、薬の服用など治療にも前向きに取り組めるようになりました。
少しの機会や支援が、実際の生活だけでなく心も前向きに変化する可能性があるのです。

冒頭のカユンガグループのジョイさんは、10年後の地域の姿をこんな風に話してくれました。

「10年後は、もっと多くの子どもたちが、より良い教育を受けられるようになってほしいです。私たちグループのメンバーで中等教育を修了したのはわずかです。もしも子どもたちが中等教育、高等教育と受けられたら、彼らが大人になって職を得て家庭を持つことが可能になり、そうして地域全体が良いものになると思います」

PLASの世界エイズデー募金にご協力ください

PLASは、エイズに関わる問題に取り組む国際NGOとして、現地に寄り添い、ともに未来の姿をつくる活動をしています。

皆さんからお預かりするご支援は、このようなウガンダ・ケニアでのHIV/エイズと共に生きる人たちが前向きに生きてゆける世界の実現のための活動資金に充てられます。

12月1日の世界エイズデーのこの機会に、PLASの「世界エイズデー募金2018」にご協力をよろしくお願いいたします。

よろしければ、ご支援額を選び情報入力画面へお進みください。
(1,000円からご寄付いただけます)

【銀行振込でのご寄付】
  • 三菱東京UFJ銀行 目黒支店(680)
    普通 0271058
    名義:特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
    フリガナ:トクテイヒエイリカツドウホウジンエイズコジシエンエヌジーオープラス
  • みずほ銀行 目黒支店(194)
    普通 1123267
    名義:エイズ孤児支援NGO・PLAS
    フリガナ:エイズコジシエンNGO.PLAS
  • ジャパンネット銀行 すずめ支店(002)
    普通 2340606
    名義:特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
    トクヒ)エイズコジシエンエヌジーオープラス

※お振り込みの後、可能でしたらinfo@plas-aids.org宛てにお振込み先とお名前をご一報いただけますと幸いです。

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世界エイズデー募金2018