エイズ孤児とは

エイズ孤児とは?
両親もしくは片親をHIV/エイズによって亡くした18歳未満の子どもを指します。

必ずしもHIVに感染しているわけではありません。
エイズ孤児の数は、2009年の時点で、全世界でおよそ1660万人にもなると言われ、そのうち約9割がサハラ以南のアフリカ地域に存在します。

エイズ孤児は現在も、14秒に一人、増え続けています。
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フォトジャーナリスト・安田菜津紀が見たエイズ孤児
土色の壁と砂埃、じりじりと照りつける太陽。雨季が終わったばかりのウガンダを初めて訪れたのは、2010年末のことでした。1ヶ月という限られた時間の中、一番多くの時間を共に過ごしたのは、レーガン一家3人でした。お父さんはエイズで亡くなり、今はお母さん、13歳のレーガン、そしてレーガンの従姉妹で両親をエイズで失った12歳のジョフィアが肩を寄せ合って暮らしていました。レーガンには母子感染があり、肌は薬の副作用でぼろぼろになっていました。

ある日お母さんの咳が止まらなくなり、病院へ運ばれたことがありました。お母さんが横たわるベッドの横で、レーガンが小さくつぶやくのです。
「一番恐れなければならないのは、病気ではなく、希望を失うことなんだよ」。

13歳の少年の、刺さるような言葉。
「それでも3人が一緒にいられる限り、僕は将来を見失わないでいられる」。

お母さんがようやく歩けるようになったクリスマス・イブの日、一家からクリスマスにプレゼントをもらいました。
拾ってきたらしいボロボロの靴箱と包み紙を開けると、手作りのネックレス、そしてタイヤでできたサンダル、そして靴箱の裏には、家族3人からのメッセージがびっしりと書かれていました。
レーガン一家を取り巻く過酷な環境、そしてその中に確かに存在するあたたかさに触れ、「Ekilooto」(ウガンダの言葉で「夢」)は大切な人との支え合い、手を取り合って未来へ向かう中で生まれることなのだと知りました。 HIVはもはや病気だけの問題ではなく、貧困の問題であり、社会全体としての問題でもあります。
彼らが人々の輪から取り残されることのないように、今、私たちの関心こそが必要とされているのではないでしょうか。

フォトジャーナリスト
安田菜津紀
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エイズ孤児の問題とはなんですか?
HIV/エイズやエイズ孤児に対する差別や偏見が大きな問題となっています。
引き取り先で、差別や偏見によって学校に行かせてもらえなかったり、家事手伝いを強いられたり、食事は残り物しかもらえないこともあります。

また学校へ行くことができないことで、HIV/エイズの正しい知識を得ることができず、HIVに感染してしまう危険性も高くなります。このようにエイズ孤児がエイズ孤児を増やしてしまうという悪循環があるのです。
エイズ孤児のためにできることはありますか?
もちろん、様々な支援の方法があります。エイズ孤児支援への寄付をはじめ、エイズ孤児支援のための寄付付きの商品などもあります。
また、世界エイズ孤児デーキャンペーン2011では、エイズ孤児について知ることができる写真展やトークイベントを開催しますので、ぜひ気軽に参加してみてください。




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