PLASの現地活動現地レポート

ケニアレポート -第1回リフレッシャー研修を実施しました!-

雨期に入ってから1か月ほどが経ちました。現場では降り続く雨に喜ぶ人がいる一方、川の近くの村では洪水の被害があるなど、自然の恵みと脅威は紙一重なのだなぁと改めて実感した一週間でした。

氾濫する川

さてそんな中、第一回目のリフレッシャー研修を実施しました!
今回は対象区を2グループに分け、2日間ずつおこないました。
どちらのグループも出席率が良かったのですが、特に感動したのは、遅刻の場合もほとんどの人が事前にスタッフに連絡を入れてくれたこと!ケニアでは連絡なしのドタキャン&遅刻が一般的なのです!!

研修の様子

研修では、3月から実施している地域での母子感染予防啓発の活動状況を見ながら、啓発リーダーたちが課題を抱えている項目を洗い出し、よりわかりやすい説明を加えながら教えていきます。今回は、母子感染が起こる要因と乳幼児の栄養の他、HIVウィルスの起源などについて再度おさらいをしました。

HIVウィルスが発見された経緯については、未だにかなり多くの人が誤った認識を持っています。“サルからヒトへ感染した”という事実と“HIVの主な感染経路が性交渉である”という点が結びつき、“サルとヒトが性交渉を持った結果感染した”と信じている人が驚くほど多く、このような誤った認識がHIV陽性者への差別や偏見を増長する要因の一つになっていると考えられます。そのため啓発リーダーたちは、血液や母乳などの体液が介する限り、日常の様々なシーンでHIVに感染しうるという事実を住民に伝えていく必要があるのです。

普段の活動グループに分かれて実演の準備中

研修後におこなったアンケートを見たところ「2日間では短すぎる」という意見も複数あり、啓発リーダーたちの学習意欲の高さがうかがえました。最初の1年間は3か月ごとにリフレッシャー研修を実施することになっていますので、今後も彼らの活動をモニタリングしながらバックアップしていきたいと思います。

アンケートの一部。こういうコメントに勇気づけられます。

<おまけ>
先日は乗っていた車が側溝に滑り落ちるハプニングがあったり、現場へ向かう道がクンビクンビ(羽アリの一種)だらけになり、老若男女が入れ物を片手に脇目も振らずクンビクンビを集めていたり、本当に話題の尽きない週でした。やっぱり現場の仕事は楽しいですね~♪

側溝にはまった車と立ち尽くす乗客

文責:谷澤明日香