現地レポート

ケニアレポート -啓発リーダーのトレーニングが始まります!-

毎日凍える寒さが続く日本と違い、ケニアは乾季の真っ只中です。雨はクリスマス以来降っておらず、昨年豪雨の影響で氾濫した川も、川底の岩が顔を見せるほど水位が下がっています。そんな土ぼこりが舞う中、昨年地域で選出された啓発リーダーたちのトレーニングが、いよいよ2月13日から始まります!今回は、トレーニングで使用する母子感染予防の理解度テストについてご紹介します。

啓発リーダーの中には、他団体が開催しているエイズ関連の研修を受けた人もいれば今回が初めての人もおり、英語力も人それぞれです。そんなバックグラウンドが様々なリーダーたちが、4日間のトレーニングでどれほど知識がそれぞれに身に付いたのかを私たちが把握するために、トレーニングの前後に母子感染予防の簡単なテストを実施します。

例えばこの〇✕問題。
問題)HIVに感染するのは、不道徳な振る舞いが主な原因である。

現地スタッフのトビアスと打ち合わせをする駐在員の谷澤

答えは…
✕です。

HIV/エイズに対する差別や偏見に焦点を当てた問題ですが、未だに差別・偏見が根強い地域では、「HIV感染 = パートナー以外との性行為の結果」と捉えられることも少なくありません。啓発リーダーが担っている役割の一つは、HIV/エイズの差別解消です。トレーニングでは、グループワークなどで啓発リーダーたち自身に、なぜ差別があるのか、原因はどこにあるのかを考えてもらいながら、この問題について理解を深めていく予定です。

13日から始まる啓発リーダートレーニングは、リーダーたちにとって今後の活動の土台となるものです。4日間のトレーニングが終了した時、しっかりとした土台の上に立っているリーダーたちの頼もしい姿が楽しみです。

(文責:大島陸)