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【Weekly News】:HIV感染の危険にさらされる若者

若者がHIV感染の高いリスクを負っていることは周知の事実だが、最近の調査結果によると、新しく感染する成人の約半分を若者が占めていることがわかった。

UNICEFからの6月の発表によると、1日に2500人の15歳~24歳の若者が新たにHIVに感染しているという。そのうち女性は特にHIV感染の高いリスクにさらされている。

「状況は極めて厳しい。」と東南アフリカを担当するエラッド・ア・サイ氏は話す。「HIVと共に生きる若者の多くはアフリカの女性。世界のHIV陽性の若者は約500万人いるが、そのうち約400万人はサハラ以南のアフリカ諸国に存在し、60% 以上が若い女性。サハラ以南のアフリカに限定すれば、その確立は72%に跳ね上がる。」

多くの報告がHIV感染の予防に向けた活動は功を奏していると示す中、UNICEFのHIV感染予防のスペシャリスト、スーザン・カセデは、若者を対象としたHIV予防啓発の各国の取り組みは成功からは程遠く、不十分だと警告する。
「対策は考案されていても金銭的にそれを実施できない。または資金が十分にあってもプログラムを効果的にするための努力が足りなかったり、内容が不十分だったりする現状がある。」

2001年の国連総会でHIV/エイズについて各国が話し合った時、若者のHIV感染率を2010年までに25%下げることで合意したが、実際に達成したのはその半分以下の12%だ。

サイ氏曰く、問題解決の大きな壁はスティグマと差別で、特にHIV感染に対して弱い立場にいる若者-男性と性行為を行う男性、セックスワーカー、薬物使用者-は社会からの差別が障壁となり、HIV感染を予防するためのサービスにアクセスすることができていないとのこと。

報告書によると、南アフリカのケープタウン、マラウィのリロングウェ郊外に住む男性と性行為を持った若い男性は、24歳までにHIVに感染する確率が、全体では3%~5%なのに対して、20%にもなる。

若者のHIV感染の予防のためには、適切な知識と包括的な性教育の提供、自分たちのHIV感染状況を知っている人の増加、若者の権利を尊重する法律の制定、モニタリング強化、彼らを対象としたデータ収集と評価の徹底を、しっかり行っていくことが必要だ。

(文責:足立真希)
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原題:Young People at Highest Risk of HIV Infection
日付:June 2nd , 2011
出展:IRIN Plus News
URL:http://www.plusnews.org/Report.aspx?ReportID=92867
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