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インタビュー:PLAS副代表理事大島陸

――PLASのスタッフはどんな思いで活動しているの?
7月から9月にかけてウガンダルウェロ県の事業とワークキャンプをコーディネートした、副代表の大島陸にインタビューを行いました。
(聞き手・編集:伊藤瞳)

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同じ”アフリカ”。だけど…

ウガンダの治安は比較的良く、地域によってはとても平和だと感じます。首都のカンパラではビルの建設作業も各所で行われており、ウガンダも少しずつ、少しずつ発展しているのだという実感はあります。それでも、(もうひとつの事業地)ケニアとはまだまだ大きな差がある。道もがたがたで、ナイロビで車に乗ったとき“なんて快適なんだ!”と、驚いたほどです。

ウガンダ事業――なぜ、教育支援?

今年、ウガンダ事業を担当することになり、3年ぶりにウガンダを訪れました。ウガンダではルウェロ県で、エイズ孤児が通っている小学校の学校教室の建築支援を行っています。(事業詳細はこちら

ここはPLASにとって、ウガンダでの2つ目の事業地です。現在、幼稚園生と小学校4年生までが通っています。ウガンダの小学校教育は7年生までですが、この学校は2007年に開校したので、まだ4年生までしかいません。現在4年生の校舎までしかなく、学年が上がるにつれて必要になってくる校舎の増築を行っています。開校当初は、生徒の数も20人程でしたが、現在は200人程まで増えました。

ウガンダルウェロ県のBMTC小学校にて(2010年9月)

エイズ孤児のほとんどは、両親を失った悲しみを乗り越える間もなく親戚などの家に引き取られ、虐待を受けたり、「どうせこの子もエイズで死ぬだろうから、教育を受けさせても仕方ない」と、家の手伝いや、労働に従事させられたりすることもあります。もちろん、愛をもって育ててくれる家庭もあります。しかし、引き取った家庭もまた貧しく、差別の意識もあり、実子との扱いに優劣を付けてしまうことも少なくありません。このように、さまざまな理由から、エイズ孤児は学校に行くことができません。差別に耐えかねて家を飛び出す子、引き取ってくれた家の家庭を支えるために売春をさせられるケースだってあります。そうして、その子自身がHIV/エイズの脅威にさらされる危険性が非常に高くなっていくのです。

ウガンダは小学校教育の無償化が進み、小学校の就学率は比較的高いですが、中等教育まで修了する生徒の数は大きく減少します。小学校を卒業したからと言って、満足な職業につけるか、と言ったらやっぱり難しいですよね。PLASが現在支援している小学校では、今後職業訓練も実施する予定で、万が一中学校に進めなくても、手に職をつけ、なんとか自立して生活ができるよう、長期的な視点から教育を行おうとしています。

PLASは、地域が自立していける支援を行っていこうと考えており、例えば個人に対する資金的な援助などは行いません。エイズ孤児を積極的に受け入れている学校の環境を整え、応援することで、子どもたちに教育を提供し、ひいては地域の差別解消につながっていくと思っています。それに、同世代の友だちと触れ合って、悩みを語り合ったりすることは、学校だからこそできることでもあると思います。両親を失い、兄弟と離れ離れになってしまった悲しみを乗り越えるのに、友だちという存在の大きさを感じます。

”できること”を探し続けて。

僕も、PLAS設立のメンバーですが、今年から専従職員となりました。これまでの4年間は日本の医学部の学士編入を目指して受験勉強をしていたので、理事でもありましたが、ボランティアでした。

PLASは、もともとはエイズ孤児問題についての勉強会が始まり。集まった人たちはみな、時期は違うけれどもそれぞれアフリカやアジアで活動したことのある人たちでした。その中で、一人のメンバーが、訪ねたエイズ孤児が多く通う学校の吹奏楽部が現地で販売しているCDを『日本で売って、その収益を送ってほしい』という思いを託されて帰ってきていたのです。そこで、『じゃあ僕たちでできることをやってみよう』と言って走り出したのがPLASです。ただ、結局そのCDはとても売り物にできるようなものではありませんでしたが…

他にも、蜜ろうを作って売り、収益を送金しようと試みました。赤いリボンをちょっとつけたりして。『お金を送る』というのが、最初の考えでした。しかし結局、お金を送っても管理する人がいなかったり、お金の使い方をモニタリングできなかったりなどを考えて、ただ単に送金することはやめようということになりました。

ただお金を送るのではない支援。また、学費をあげるとか文房具を贈るというような、個人に対する支援。そういうものでもなく、地域の自立を促して、エイズ孤児を支援する地域を作っていくような支援をしよう。そう決めて、2006年に、ワークキャンプを通じた学校建設をウガンダで実施することになりました。

最初に支援を決めた学校は、地域のエイズ孤児を積極的に支援していたのですが、手弁当で始めたような学校だったので、ソフトもハードも、全てのインフラが脆弱でした。そこで、この学校を応援することからやってみようと、海外事業が始まりました。その学校もPLASの支援開始時は90人前後だったのですが、教育の質が良いと評判を呼び、現在では180人の子どもたちが通っています。

専従職員になる、と決めて…

今回、専従職員として初めて現地へ行って、改めて気持ちを切り替えなければと思うことがたくさんありました。僕たちの活動が地域にどれだけのインパクトを与えるか、僕たちの行動一つでどれだけの違いが生まれてしまうかなど。アマチュアではなく、プロとして仕事をするということにあたって、意識の持ちようというのがまだまだ甘かったと、ただいま個人的に反省中です。

インタビューに答える大島

今が、PLASにとって一番大切な時期だと思っています。日本でも、アフリカでも、多くの方に信頼され、支えられているから活動をさせてもらえるのだと強く感じています。みなさんの気持ちに見合った活動をもっともっとしていかないといけない。しっかり安定した組織にして、その気持ちにもっともっと応えていきたい。

僕は、そう思ったとき、医者ではなくPLASの専従職員になろうと思いました。また新たな気持ちで、活動に取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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“自分たちにできることをする”。だけど、プロフェッショナルであること――

「PLASにとっても、国際協力NGOにとっても、これからが大事な時期」と、繰り返す大島の力強さが頼もしいです!

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