現地レポート

ウガンダ共和国ルウェロ県でエイズ孤児支援事業を開始します

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ウガンダ共和国Luwero県Galuweroの小学校Basajjansolo Memorial Training Centreにて、
エイズ孤児支援事業を開始することとなりました。
4月に海外事業局の谷澤がウガンダ現地で行った調査を経て、今回の新規事業実施が決定しました。
2008年より2010年までの間、3つの新規教室建設をおこない、子どもたちが安心して初等教育を
受けられる環境を整えます。また、建設活動に付随して、学校で行われるエイズ教育の充実への
協力、そしてエイズ啓発ワークショップなどを通じて地域への働きかけを通じて、HIV/AIDSに関する
正しい知識を広め、人々のHIV新規感染を予防し、HIV/AIDSやエイズ孤児への差別解消を
はかることで、エイズ孤児の根本的な問題であるエイズの問題にも歯止めをかけることができるよう
取り組みます。
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 <学校の様子>
この地域は、1980年代に国内の混乱の中で、多くの住民が同じウガンダ人により虐殺され、
財産や家畜を奪われた上に、子どもを少年兵や性的搾取の対象として拉致されるという悲惨な経験を
している地域です。20数年経過した今も、ストリートチルドレンやエイズ孤児を含む孤児は、
引き取り先がないほど多くいます。
また、人々のエイズ孤児に対する差別や偏見が状況をさらに複雑にしていて、人々のHIV/AIDSに
対する誤った知識や認識がエイズ孤児への差別や偏見を生み、エイズ孤児やその保護者を地域の
中で孤立させてしまうのです。
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 <地域の様子>
このような地域のニーズから、エイズ孤児たちが教育を受けられない状況をどうにか改善しようと、
有志の地元住民によってこの学校BMTCが設立されました。現在は幼稚園及び小学校のみで
構成されていますが、将来的には職業訓練所を併設する予定です。
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 <授業の様子>
小学校高学年から職業訓練を学校のカリキュラムに組み込むことで、卒業後に中等教育に進むことが
できなくても、職を得たり、自分たちで職を創出したりできるようになるのです。
学校でのこのような取り組みは地域にも例に見ない、とてもユニークな試みです。
この学校はエイズ孤児やストリートチルドレンが無償で教育を受けられるようにと設立さましたが、
公立ではないため、国の支援を受けらず、教員を雇うためにも生徒から授業料を徴収せざるをえない
という現実があり、現在はエイズ孤児だけでなく非孤児にも一般的にオープンし、非孤児から学費を
徴収するという形でどうにか運営しています。
ルウェロ地区の少しでも多くのエイズ孤児が教育を受け、成長していけるよう、
みなさまのご協力とご支援をよろしくお願い致します。
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