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【Weekly News/2007-06-27】ルワンダ:若者とHIV/AIDS

先週、首都キガリで行われていたHIV/AIDS対策の会合が終了した。
参加した専門家たちはHIV/AIDSの基礎知識を若者に広めることに課題があるとした。
アフリカの開発計画の中では、若者世代の問題がいまだに軽視されている。
若年層が最もウィルスに侵されやすいのは長年周知の事実となっていた。

ウィルスの蔓延を防ぐために、
「HIV/AIDSは避けることも、予防することもできる。禁欲、もしくは安全なセックスを」
といった看板が多くのアフリカの国々で見られてきた。
だが、残念なことにこれらの努力が実ったとは言い難く、HIV感染の半数が若者の間で発生しているのが現状だ。
ほとんどの若者は自分が感染しているかどうかも知らず、HIVの感染経路や予防方法も分からない。
最近では若い女性の間で急速に拡大しており、15歳から24歳の若者6,000人が毎日HIVに感染している。
彼らが事態を把握しない以上、エイズがない世界の実現は無理であろう。
多くの中等学校、大学においてはHIV/AIDSによって苦しむ若者の数は計り知れない。
高級車を乗り回す、一般的に「シュガー・ダディー」と呼ばれる大人たちが若い女学生を誘って無防備なセックスをすることでウィルスを感染させるだけでなく、妊娠を知りながら無責任にやっかい払いする。

アフリカの多くの中等学校では、教師が生徒に無防備なセックスを強要していることも若年層の高いHIV感染率に反映されている。
現在、子どもや若者はアフリカの人口の50%以上を占めており、その数は急速に伸びている。
HIV/AIDSによって成人が早くに亡くなってしまうことも影響しているだろう。
多くの人々が命を失うのを傍観することがあってはならない。
ルワンダのように大量虐殺が起こった国ではなおさらだ。
それゆえに、ウィルスの流行を抑えるには若年層への情報提供やサービスが急務である。
完治の方法がない現状では、予防が第一の手段となるのだから。

反乱組織やいかがわしい政治・民族運動の陰謀に晒されやすく、路地に出され、社会の隅に取り残された2億5千万人の若者たちを直視しないかぎり、この長いトンネルに光明を見出すことはないだろう。

原題:Youth and HIV/AIDS: The unsung age-old bedfellows
日付: 24 June 2007
出典: The New Times

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