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【Weekly News/2007-03-13】ガンビア:WHO、ガンビア大統領のHIV/AIDS治療法を認めず

世界保健機構(WHO)はYahya Jammehガンビア大統領が発見したとするHIV/AIDSの治療法について議論した。
大統領の根拠のない、しかし広く公表されたハーブとバナナを使う「大成されたエイズウィルスの治療法」の主張は、ガンビアや国際ニュースとして2月に報告された。
ガンビア保健省は数人の患者でHIVが検知されなくなったとの声明を発表した。
Tamsir Mbowe保健相によると、その治療法における秘密の要因は「伝統療法の家族の知恵」と「聖典コーランの教え」である。
しかし、「今のところ、HIV感染に対する治療法はなく、AIDSはもっとも重度のタイプの病気である」とし、Jammehの主張を支持しないという声明が今週(2月27日)にコンゴのブラザビルでWHOより出された。
そこには「WHO、およびUNAIDSはガンビア共和国大統領より公表されたAIDSの治療法には関係していない」と述べられている。
WHOによると、HIVの複製過程を妨げる抗レトロウィルス薬が患者の生活の質と延命を改善し、エイズ患者にとっては最良の望みであるとし、治療の中断をしないことを促し、「薬草治療は包括的な治療にとってかわることはない」と言う。
WHOはガンビアに対しその治療法の安全性や有効性、質を調べるよう提案した。
HIV研究者である南アフリカのケープタウン大学のEd Rybicki氏は
「私自身は心から疑いを持っていますが、もしその主張が正しければ、彼は可能な限りそれを広めないことで、世界を危険にする。もしそれが間違いなら、彼はもしかすると極めて精神的に病んでいるか、もしくはそれは重大な裏切りである」とSciDev.Netに語った。
HIVの専門家である南アフリカのクワズル大学のJerry Coovadia氏は、大統領や保健相の声明は「全ての科学の根幹と公衆衛生」に対する侵害であるとNews Medicalに語った。彼はそうしたことが起きる状況を生み出したその国の政治環境を非難した。
エイズ活動家もまた、Jammeh氏の主張を非難し、HIV/AIDSや結核にについての意識生を高める運動を後退させうると話す。
先月ガンビアの首都バンジュールの国連常駐調整官であるFadzai Gwaradzimba氏は、大統領に対する非難の後同国を追い出された。

原題: WHO Dampens President’s HIV/AIDS Claim
日付: March 2, 2007
出典: allAfrica.com
URL : http://allafrica.com/stories/200703020854.html