Positive Livingワークキャンプ

2007春ケニア国際ワークキャンプ参加に向けて

2007年度・春季ケニアワークキャンプに参加される高校生、田熊佑衣さんからワークキャンプに向けたエッセイを頂きました。

 

私には忘れられない出会いがあります。
2005年の夏、ACTIONというNPOが主催のワークキャンプでフィリピンの孤児院に行きました。

そこで出会った一人の男の子。
彼は貧困が原因で家族と一緒に暮らすことができません。
大切に持っている離れ離れの家族の写真を一枚一枚丁寧に説明するいつも明るい彼とはちがう彼の横顔を見て、まだ私より一つ小さいだけの少年が背負っている現実を改めて痛感しました。

最後の日、
「ユイと出会えてよかった、楽しかった、
ボクはユイの笑った顔が好きだからALWAYS SMILE、ね」
彼はそう言ってくれました。

彼をはじめとする孤児院の子どもたちとの出会いが、彼らのキラキラの笑顔が、一年半経った今も私の背中を押してくれます。
きっとこれからもずっと。

エイズ孤児、彼らについては去年の冬に参加したユニセフのセミナーを通してアグネスチャンさんの口から彼らの現状を聞いたことがきっかけで関心を持ちました。
それからずっと気になり、もっともっと知りたいと思っていたエイズ孤児達の姿。
そう思っていた中で出会ったのがPLASでした。

それ以来勉強会への参加、募金活動の企画もやらせていただきました。
日本での活動に参加するなかでいつも思っていること、それは「親を失ったエイズ孤児を、あたしの手でギューって抱きしめたい」ということ。
ずっとずっと、そう思っていました。

私には医療技術もなければ、心理学の知識もありません。
苦しんでいる子どもたちに自分にはいったい何ができるのか、わかりません。

きっとおっきなことはできません。
苦しんでいる子どもたち全員の助けになることはできないかもしれません。
「自分というたった一人の人間その人間が存在したことで2人の子どもが笑顔になれたら幸せになれたら、これほど素晴らしいことはないんじゃないか」
これは私がいつも心の隅っこに置いている言葉です。
私が去年出会ったNGOの方が言っていた言葉です。

私はこう思いました。
私が子どもたちと直接触れ合うことで
一緒に遊んで走り回ることで、
私の手で子どもたちをギューっと抱きしめることで、
子どもたちの生活にちょっとでも刺激を与えることができたら、
子どもたちが少しでも安心できるなら、
子どもたちに楽しい思い出ができるなら、
私はそのチカラになりたい、

そう思いました。

今回運よく大学が早く決まり時間を持つことができたのでこのキャンプへの参加を決定しました。
初めてのアフリカ、はっきり言って不安も沢山ありました。

でも、不安や心配より楽しみの方がわくわくするキモチの方が何百倍もおっきいから、きっと今行かなきゃ絶対後悔する、そう思い参加を決めました。
今回のキャンプでの出会いや体験、そして自分の目で見る現実のありのままの姿はこれから大学生活を送る私にとって素晴らしすぎるくらい素晴らしい始めの一歩になるでしょう。
去年の夏のフィリピンでの素晴らしい出会いにも負けない、素晴らしいキラキラな出会いがありますように。

参加が決定した今、PLASに出会えたことを改めて幸せに思います。
子どもたち、ケニアの人々、そしてPLASメンバーのみなさんと共に二週間半、全力疾走しようと思います!
よろしくお願いします。

共立女子高等学校3年  田熊佑衣

 

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