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エイズ孤児を知る

エイズ孤児とは

エイズ孤児とはエイズ孤児とは片親、または両親をエイズで失った18歳未満の子どもを指します。
現在世界では約3300万人がHIVに感染し、これまでエイズによって2000万人以上の人々が亡くなりました。
そして今、HIV/エイズの脅威は子どもにも及んでいます。
エイズ孤児は全世界でおよそ1500万人にもなると言われ、そのうち1230万人はサハラ以南のアフリカ地域に存在します。 現在サハラ以南のアフリカでは、14秒に一人の割合で子どもがエイズによって親を亡くしており、2010年にはその数は世界全体で2000万人から2500万人に膨れ上がるといわれています。

エイズ以外の理由によって両親を失った孤児の数は1990年から横ばいなのに対して、エイズによって両親を失ったエイズ孤児の数は著しく増加しています。
1990年のサハラ以南のアフリカにおける孤児のうちエイズ孤児の割合はわずか1%でしたが、2005年にはこれが25%にのぼっています。
これまで「大人の問題」とされてきたHIV/エイズが子どもに与える影響が次第に注目されるようになってきました。

エイズ孤児の現状

あるエイズ孤児のストーリー

彼は9歳の少年。両親をエイズで失い、それ以来、兄弟離れ離れに暮らしています。
親戚に引き取られ、食事はいつも残り物、洋服もお下がり。
実の子は学校に行かせてもらえますが、彼は行かせてもらえません。




その7歳の少女は、両親をエイズで失いおばあさんのもとで、暮らしていました。
優しかったおばあさんが亡くなり、彼女は農業を営む家庭に引き取られることになりました。
でも、彼女が来てから、農作物は売れなくなり、手伝いに来ていた人々も避けるように離れていってしまいました。


短期間に両親を失う確率が高いエイズ孤児

エイズ孤児エイズ孤児は健康、教育、医療、精神的負担など様々な面で困難に直面しています。最初にエイズ孤児が直面するのは「親の死」です。
エイズ孤児は他の孤児に比べ短期間に両親を失う可能性が高いといわれています。
なぜなら、片親がHIVに感染している場合、もう片方の親も同様に感染している可能性が高いためです。
2005年の段階で、サハラ以南の1230万人のエイズ孤児のうち、両親を失ったエイズ孤児は910万人のも上ります。

引き取り先でのエイズ孤児の現状

エイズ孤児の現状エイズ孤児は親を失うと、エイズ孤児の多くは祖父母や親せき、地域住民に引き取られていきます。
祖父母に愛情を持って育てられることももちろんありますが、祖父母が高齢のため働くことができない場合、子どもたちは大人としての役割を担い、家族を支えていくことを強いられるのです。
また、祖父母はエイズ孤児が成人するまで世話をできるとは限らず、多くの場合、子どもが成人するまでに亡くなってしまいます。

そうすると、その後、エイズ孤児は親戚や近所の家庭に引き取られるわけですが、引き取り先で、彼らは労働力としてみなされ学校へ行かせてもらえないケースが多くあります。
引き取り先では、すでに多くの子どもを抱えており、教育や医療、衣食住などすべての面でエイズ孤児は家庭の中で最も低い優先順位に置かれてしまいます。
エイズで親を失っているということで、家庭の中でさえ差別や偏見を受けることもあります。

エイズ孤児が増加する悪循環

このような状況の中で教育を受けることができないエイズ孤児は、HIV/エイズの正しいに関する情報にアクセスすることが難しく、自分自身がHIVに感染する高いリスクを負っています。
エイズ孤児がHIVに感染し、更なるエイズ孤児を生んでしまうという悪循環が存在するのです。
こうしたエイズ孤児問題の対応策として教育は大変重要です。
子どもたちの可能性は、教育を受け、基本的な読み書きや計算ができるだけでも、大きく広がります。
文字を読めないためにHIV/エイズの情報を読むことができないということもありますし、読み書きができないと仕事に就くことも大変です。
未来を担う子どもたちに教育が行き届かないことで様々なエイズ問題にも多大な影響をきたし、新たなエイズ孤児を生む負の連鎖を引き起こしています。
これまでエイズ問題は「大人の問題」とされてきましたが、その影で生きているエイズ孤児たちへの長期的かつ継続的な保護が現在、国際社会で叫ばれています。

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